不幸な気分から抜け出す処方箋【内的コントロール】

誰でも風邪にかかる
ことがあるように、
不幸な気分に陥る
こともあるものです。

不幸な気分の時には、
次のような症状が
現れやすくなります。

・人を見て羨ましく感じる

・自分の欠点が目につく

・自分を責めてしまう

・あきらめやすくなる

・イライラしやすい

・ちょっとしたことで落ち込む

・人と会わず閉じこもるようになる

こうした状態を放っておくと、
不幸な気分をこじらせることになり、
心身ともに不調を招いてしまいます。

もしも、
自分が不幸な気分に
なっていることに気づいたら、
そこから回復する方法を
講じることが肝要です。

アメリカの精神科医の
ウイリアム・グラッサーは、
メンタルヘルス(精神的な健康)と
メンタルイルネス(精神的な障害)を
次のような連続幅で記しました。

この連続幅の図では、
不幸はメンタルヘルス(精神的な健康)と
メンタルイルネス(精神的な障害)の
中間に位置することになります。

不幸な気分を放っておけば、
精神的に病むリスクを増やしますが、
不幸から回復する手立てを講じれば、
精神的な健康が手に入ります。

それでは、
不幸な気分から回復するためには、
どうすればよいのでしょうか?

グラッサー博士が述べる
不幸な気分からの回復の処方箋は、
一言で表すと次のようになります。

「自分の基本的欲求を
　自分自身で満たすこと」

これをもう少し
一般的な表現にするならば、
自分を幸せにする行動をとること

と言うことができるでしょう。

幸せに関する研究では、
良かったことを見つけ数える、
感謝の日記をつける、
自分の強みを意識し活かすなど、
幸福度を高める具体的な方法が
見出されています。

他にも、
自分を労わり癒すために
気分転換をはかる、
心許せる人と関わる、
楽しめそうなことをするなど、
自分にあった方法で
自分を幸せにすることを
試みることが役立ちます。

これらは、
不幸な気分から
回復するための
処方箋と言えるでしょう。