悩みと向き合う時の二つのアプローチ(後編)【カウンセリング】 | ウェルビーイングのおすそわけ

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(旧タイトル「カウンセラーからのおすそわけ」)

悩みと向き合う時の
もう一つのアプローチは、
“待つ”というものです。


これは、
真の葛藤と
呼ばれる状況で
用いられます。


真の葛藤とは、
異なる願いを同時に求め、
「一方を選べば
一方は失なわれる」

というような場合に
経験するものです。


例えば、
周囲の期待に答えるか
自由を選択するのか、
あるいは関係を優先するか
自分の意思を貫くかなどで
苦悩する際の葛藤は、
真の葛藤と考えられます。


このような悩みには、
唯一の正解は存在せず
相対する願望の間で
苦しみを感じることになります。


その苦しみから逃れようと
無理矢理に結論を出すと、
後悔を生み出したり、
後顧の憂いを招きかねません。


グラッサー博士は、
真の葛藤を感じる時には
急いで結論を出そうとせずに
“待つ”という方法がある
と述べています。


Photo by Maria Ziegler on Unsplash
 


葛藤を感じる時に
“待つ”という選択をするのは、
とても難しい行為かもしれません。


しかし、
自分にとって
本当に大切なものを
見失ってしまうよりは、
有益な方法と考えられます。


そのようにして、
待っている間にも
状況は変化するものです。


状況が変化すれば、
物事の見方や
考え方が変わります。


物事の見方や
考え方が変わることで、
何を選ぶのが自分にとって
望ましいのかが明らかに
なってきたりします。


これは、
悩むことの負担を軽減し、
解決の道が見えた時のために
力を蓄えておく方法と
言うことができるでしょう。



Fathromi RamdlonによるPixabayからの画像


悩みの背後には、
偽りの葛藤と真の葛藤と
いうものが存在しており、
それらに対するアプローチには、
“課題解決”“待つ”という
別々の方法があります。


もしも
何かに思い悩む時には、
その内容をよくよく吟味して、
適切にアプローチするよう
心掛けたいものです。



参考文献
『人生はセルフコントロール』ウィリアム・グラッサー著、堀たお子訳,サイマル出版会

 

 

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