他律と自律の葛藤を乗り越えて【セルフコントロール】 | ウェルビーイングのおすそわけ

ウェルビーイングのおすそわけ

心と身体と社会的な“しあわせ”に関する情報メディア
(旧タイトル「カウンセラーからのおすそわけ」)

自分らしく
生きていくための鍵は、
自律性にあります。


それでは自律性とは、
いったいどのようなもの
なのでしょうか?


デジタル大辞泉では、
自律を次のように
説明しています。


「他からの支配・制約などを受けずに、
 自分自身で立てた規範に従って行動すること」






この言葉の説明から、
自律的であるために
必要なのものが
幾つか見えてきます。


まず最初に、
最も重要なことは、
自分の価値観を
自覚することです。


自分が大事にしている
価値観が明らかになることで、
「あり方」が定まります。


「あり方」が定まると、
その「あり方」に沿って
自分なりの規範が生まれます。


規範が明らかになると、
それを参照して
モノゴトを判断したり、
評価できるようになります。


その結果、
自己決定・自己選択しやすくなり、
自律的で主体的な行動が
とれるようになっていきます。


こうした
自律性の獲得のためには、
ある発達的な課題を
乗り越えなければなりません。


それは、
他律からの脱却
という課題です。


デジタル大辞泉では、
他律を次のように説明しています。


「自らの意志によらず、
 他からの命令、強制によって行動すること」





著名な発達心理学者の
エリク・H・エリクソンは、
幼児前期(2〜4歳)の
発達課題として
自律性を挙げています。


エリクソンは、
この頃から自我が芽生え、
自律性の獲得が始まると
考えました。





やがて青年期になると、
「自分はこんな人間だ」という
自己同一性の獲得が課題となり、
自分らしさの基礎が
形づくられていきます。


しかし、
成長過程の中では、
他者が作った規範の中で
行動しなければならない状況を
多く経験することになります。


自律と他律は
相反する概念ですから、
これには葛藤と
苦しみを伴います。


真の自律性を身につけ、
自分らしく生きていくためには、
こうした過程を経験しながら、
自分と真摯に向き合い、
自らの「あり方」
見出すことが

必要なのでしょう。





自分らしく
生きていくための鍵は、
自律性にあります。


真の自律性を身につけた人は、
どのような状況にあっても
自分の「あり方」に沿って、
人生を自らの力で自らの人生を
作り出していくことが
できるようになります。


 

--------------------------------
 

LINE@始めました。
ブログとは違った情報をお届けしています。
よろしければフォローをお願いします。

   ⬇︎

友だち追加


 

□□■□□■■□□■□□■□□■■□


-セミナー・ワークショップのお知らせ-
※タイトルをクリックしていただくとリンク先に接続します!!

 

ウェルビーイングベーシック1・2(随時更新中)
心理的/身体的/社会的の三つの側面から
「ウィルビーイング(健やかな状態)」を学ぶプログラムです。

講師:ウェルビーイング心理教育ナビゲーター
申込受付中

ストレスマネジメントの具体的方法とレジリエンスの高め方、
逆境を成長に変えるポストトラウマティックグロースについて
学ぶプログラムです。
2019年02月02日(土)、02月16日(土)10:00-17:00
講師:一般社団法人ウェルビーイング心理教育アカデミー理事 渡邊 義

申込受付終了


「しあわせな働き方を創りだす」
ジョブクラフティングの理論と実践 ワークショップ

2019年03月20日(水)
講師:法政大学大学院 石山恒貴教授他

申込受付中
 
□□■□□■■□□■□□■□□■■□
※震災の復興を心よりお祈りしています>
神栄カウンセリングセンター のHP
 

にほんブログ村 メンタルヘルスブログへ