最後に、
対人関係のあり方
という視点から
両者の違いを
考えてみましょう。
外的コントロール心理学では、
対人関係において、
心理的葛藤を解決したり、
自分の要望を叶えるために
他者をコントロールする
ことに注力します。
これに対して
内的コントロール心理学は、
心理的葛藤を解決したり、
自分の要望を叶えるために
自分の行動や見方、
考え方をコントロールすることに
考え方をコントロールすることに
注力します。
また、
多様性を認めて
意見の違いを受け入れ、
対話し調整することを
大切にするというのも
内的コントロール心理学の
特徴と考えることができます。
20世紀前半には、
外的コントロール心理学に
属する理論や技法の研究が
盛んに行われてきました。
しかし
20世紀後半から、
内的コントロール心理学に
属すると見られる
新たな理論や方法が
様々な分野で
様々な分野で
生み出されています。
例えば、
心理の領域では
エドワード・デシや
リチャード・ライアンの
「自己決定理論」や
バーバラ・フレデリクソンの
「拡張形成理論」などが
提唱されています。
教育の領域では、
キャロル・ドゥエックの
「グロース・マインドセット」
が注目されています。
公衆衛生学あるいは、
健康心理学の領域としては、
ケリー・マクゴニガルの
「ストレスマインドセット」や
スティーヴン・ジョゼフが研究している
「ポストトラウマティックグロース」
などが挙げられます。
組織開発の領域では、
ハリソン・オーウェンの
「オープンスペーステクノロジー」、
アニータ・ブラウンと
デイビット・アイザックスの
「ワールド・カフェ」などの
ホールシステムアプローチが
用いられるようになっています。
情報化社会になって
世の中の変化が
激しくなってきています。
こうした環境の変化に
柔軟に対処するためには、
内的コントロール心理学の観点で
物事を捉えて対応することが
物事を捉えて対応することが
求められているのでしょう。
3回シリーズで
外的コントロール心理学と
内的コントロール心理学の
違いについて整理してきました。
心理的・身体的・社会的な
健やかさや幸せを意味する
「ウェルビーイング」は、
内的コントロール心理学の視点が
とても重要になります。
このブログでは、
心理学に限らず学際的に
内的コントロールに
関係する情報を
提供していきます。
引き続き
ご愛読いただければ
嬉しく思います。
→関連する記事
「健康経営からウェルビーイング経営へ(1/3)」
「健康経営からウェルビーイング経営へ(2/3)」
「健康経営からウェルビーイング経営へ(3/3)」
-セミナー・ワークショップのお知らせ-
引き続き
ご愛読いただければ
嬉しく思います。
→関連する記事
「健康経営からウェルビーイング経営へ(1/3)」
「健康経営からウェルビーイング経営へ(2/3)」
「健康経営からウェルビーイング経営へ(3/3)」
□□■□□■■□□■□□■□□■■□
-セミナー・ワークショップのお知らせ-
自ら考え自ら行動できる組織づくりについて学ぶセミナーです。
-幸せに関する理論とエビデンスと方法を学ぶ-
心理教育ナビゲーター養成講座《2018年春》
この講座は、ウェルビーイング心理教育ナビゲーターの
資格取得のための養成講座です。
この講座を修了し、認定審査に合格した方は
「ウェルビーイング心理教育ナビゲーター」として
活動することができるようになります。
受講資格は、「ウェルビーイングベーシック１＆２」に加えて、
AWEが主催する選択講座を一つ以上を修了していること。
2018年02月16日(金) ～ 2018年03月17日(土)
申込受付中
「ポジティブ心理学×内的コントロール心理学 」
自律性を育むウェルビーイングな子育てついて
心理学の観点から学ぶプログラムです。
2018年3月14日(水)13:30〜16:30
満席になりました!!
ストレスマネジメントの具体的方法と、
レジリエンスの高め方を学ぶプログラムです。
〈オンサイト〉
2018年3月10日(土)・24日(土) 両日10:00-17:00
〈ウェビナー〉
2018年3月15日(木)20:00〜21:00
残席わずか!!
ウィルビーイングベーシック講座1&2
心理的／身体的／社会的の三つの側面から
「ウィルビーイング（健やかな状態）」を学ぶプログラムです。
2018年4月6日（金）-7日（土）10:00〜17:00
申込受付中
□□■□□■■□□■□□■□□■■□
