卵が先かニワトリが先か?【セルフコントロール】 | ウェルビーイングのおすそわけ

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心と身体と社会的な“しあわせ”に関する情報メディア
(旧タイトル「カウンセラーからのおすそわけ」)

悩みごとの
相談を受けていると、
次のような言葉を
聞くことがあります。
 
 
「何かきっかけがあれば、
 自分が変われそうなんですけど…」
 
 
「状況が変われば、
 意欲も湧くと思うんです…」
 
 
こうした言葉は、
度々聞かれるので、
どうやらこのように
考えている人というのは、
少なくないようです。
 
 
このような時に、
ホワイトボートに
次のような図を書いて、
相談者と一緒に
考えてみたりします。
 
 
そして相談者に
次のように尋ねます。
 
 
Q「例えば状況というは、
 ”出来事””認知””行動”
 どの枠に入りますか?」
 
 
Q「例えば、この3つの枠のうち、
 ”認知”を変えると”行動”
 どのように影響しますか?」
 
 
Q「では、”行動”を変えると、
  ”出来事”にどのように影響しますか?」
 
 
Q「では、”出来事”が変わると、
  ”認知”にどのように影響しますか?」
 
 
Q「この3つの枠の関係性は、
 必ずどこから始まるというものですか?」
 
 
Q「それでは、この3つの枠のうち、
  自分が直接コントロール
  できるのはどの枠ですか?」
 
 
Q「それを変えたら、
 他の枠にどのように影響しますか?」
 
 
Q「このようにして考えていくと、
 変化の”きっかけ”というのは、
 ”出来事”だけと言えますか?」
 
 
このように自分が、
「卵が先かニワトリが先か」という
ループに陥っていることがわかれば、
原因結果を追求するのをやめて、
悩むべきポイントはどこか、
はっきりとしてきます。
 
 
”出来事”
”認知”
”行動”という
3つのフレームは、
悩みを理解するための
有益なフレームワークです。
 
 
これらが整理できると、
悩みを解決するために、
自分ができることについて
効果的に考えられるように
なるでしょう。

 

※震災の復興を心よりお祈りしています。
神栄カウンセリングセンター のHP