即興劇の場をつくる(後編)【生物的組織デザイン】 | ウェルビーイングのおすそわけ

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"即興劇"
つくるためには、
いくつかの要素が
必要になります。


今回は、
主要なものを5つほど
挙げたいと思います。


まず一つ目の要素は、
"即興劇"で扱うべき
テーマです。


テーマ

設定されることで、
"即興劇"
向かうところが
明らかになります。


二つ目の要素は、
ストーリーを演じる
役者となる
メンバーです。



"即興劇"では、
役者である
メンバー
によって
時間の流れとともに
テーマが体現され、
即興的にストーリーが
展開されていきます。


三つ目の要素は、
メンバー
自らの役を演じる
舞台です。


舞台があることで、
メンバーは自分独自の
強みや特性を活かして、
ストーリーを演じることが
できるようになります。


四つ目の要素は、
舞台の境界です。


舞台の境界
設定されることで、
メンバーの立ち位置や
活動範囲などが
明らかになっていきます。





五つ目の要素は、
観客の存在です。


観客とは、
その組織の外側に
存在しているもので、
顧客であったり、
社会であったり、
環境であったりします。





"即興劇"では、
観客に何らかの
メッセージを
発することになり、
そのメッセージが
どのように観客に
受け入れられるのかで、
"即興劇"の展開が
変わっていきます。


"即興劇"
観客に必要とされ、
喜ばれるものであれば、
観客役者の共鳴が起こり、
活性が高まり
更にストーリーが
展開していきます。


観客に必要とされず、
拒否されるものであれば、
観客役者
波長が合わなくなり、
活性は低下し、
やがてストーリーは、
終わりを告げることに
なります。


したがって、
舞台の設定をするときには、
観客の息づかいや反応を
役者が感じ取れるように
設定することが
求められます。





ここに挙げた
5つの要素は、

"即興劇"
つくるために、
なくてはならないものです。


これを組織づくりに
当てはめたなら、
どのようにデザイン
することができるでしょう?


変化の激しい時代には、
先を見通す事が出来ず、
想定外の事が
数多く起こります。


そのような状況に対して

柔軟に対処するためには、
"即興劇"をいかに
演じることが出来るのかが
重要な鍵になります。


そのために組織が
しなければならないことは、
"即興劇"
つくることです。


"即興劇"づくりは、
適応力の高い
柔軟な組織をつくるための
必須の課題と言えるでしょう。

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