システムとして理解する【生物的組織デザイン】 | ウェルビーイングのおすそわけ

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心と身体と社会的な“しあわせ”に関する情報メディア
(旧タイトル「カウンセラーからのおすそわけ」)

組織で起こる問題を
解決しようとするならば、
起きた出来事に
目を奪われるのでなく、
システムとして捉えるのが
効果的です。


システムとして捉えると、
問題の本質が
どこにあるのかを
見つけやすくなります。


またこれから
何が起こるのかを、
予測しやすくなります。


安易に
誰かや何かのせいにして、
その場しのぎの
対処をとるのではなく、
根本的な解決策を
講じることが
可能になります。


ですから、
システムという視点で
問題を捉えることが
重要なのです。


システムを
理解するための一つの視点は、
次に挙げる3つのものを
よくよく観察することが
求められます。


◎要素


◎要素間の相互のつながり


◎目的や機能


システムとは、
これらによって
構成されています。


この3つの中で、
一番目に付きやすいのは
「要素」です。


「要素」とは、
システムを構成している
人やモノかもしれません。


しかし、
本質的な問題解決のためには、
それらは影響力が少なく、
目に見えにくく気づきづらい
「要素間のつながり」
「目的や機能」
大きな影響を
もたらしたりします。


例えば、
「要素間のつながり」については、
人と人との関係性を変えたり、
モノとモノの組み合わせを変えると
大きな変化が見られたりします。


「目的や機能」については、
仮に「効率化」という目的を
「質を向上」という目的に変えたり、
「増やす」という機能を
「減らす」という機能に変えると、
劇的な変化が生み出されたりします。


このように、
システムを構成している
3つの概念を
注意深く観察すると、
本質的な問題の解決策を
見出しやすくなります。





問題が起きた時に、
目に見える現象に
囚われてしまうと、
誤った解決策を
講じかねません。


そうならないように、
システムとして
理解するよう
心がけたいものです。


※震災の復興を心よりお祈りしています。
神栄カウンセリングセンター のHP