問題を定義する(後編)【セルフコントロール】 | ウェルビーイングのおすそわけ

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(旧タイトル「カウンセラーからのおすそわけ」)


問題を定義するには、
次のような問いを立てて、
問題について考えるのが
役立ちます。


「その現象によって困っているのは誰か?」


「その現象によってどんな不利益が生じているのか?」


「その現象によって失われるものは何か?



このようにして、
問題を明確化した後に、
次の質問について
考えてみましょう。


「その問題を解決することで得られるものは何か?」
(あるいは得たいものは何か?)


もし、
この質問の答えが
「得られるものはほとんどない」
というのであれば、
もう少し深く掘り下げて
問題を再検討する
必要があるでしょう。


もし、
この質問によって、
得られるものが
はっきりしてきたのであれば、
本質的な問題は、
「ある現象が起きていることで
得たいものが得られていないことにある」

ということになります。


ですから、
この場合の問題解決は、
「得たいと思っているものを
いかにして得るのか」

ということになるでしょう。


何を問題と
定義するのかによって、
対応は変わってきます。


問題が起きた時には、
その現象に目を奪われて
単なる対処行動に
追われることがないように
問題をしっかりと定義して、
本質的な解決を目指すよう
意識したいものです。


※東日本大震災の復興を
心よりお祈りしています。

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