コミュニケーションをシステムと捉える(2/3)【コミュニケーション】 | ウェルビーイングのおすそわけ

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(旧タイトル「カウンセラーからのおすそわけ」)

コミュニケーションを
注意深く観察してみると、
そこには何らかのシステムが
存在していることに
気づくでしょう。


例えば、
次のような場面を
想像して下さい。


そこには、
どのようなシステムが
存在しているのでしょう?


1.常に意見を言う人と聞く人が決まっている


声の大きい人の意見に流される


納得いく話し合いにならない


伝えたことが無視される


話しているうちに
  何を話題にしていたのか分からなくなる



1.「常に意見を言う人と
聞く人が決まっている」というのは、
暗黙裏に自由な発言を
制御するシステムが
働いていると考えられます。


声の大きい人の
意見に流される」というのは、
目的がしっかりと
設定されていないか、
仮に設定されていたとしても
見失われやすい構造が
存在していると考えられます。


「納得いく話し合いに
ならない」というのは、
情報量や意図の理解に
バラツキが起きているの
かもしれません。


「伝えたことが
無視される」というのは、
話し合いの外に存在している
パワーバランスが
持ち込まれている
と考えられます。


「話しているうちに
何を話題にしていたのか
分からなくなるというのは、
話し合いのフレームが
しっかりと設定されていないために、
拡散してしまう構造に
なっているのかもしれません。


こうしたシステムは、
意図的に作られたものではなく、
グループダイナミクス
強い影響を受けている
と考えられます。


こうしたのシステムの
存在に気づかずに、
そのままコミュニケーションを
行えば偏りが生じ、
健全な対話は起こらず、
十分な情報交換が
なされることはありません。


…つづく

※東日本大震災の復興を
心よりお祈りしています。

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