健全な勇気づけ【選択理論心理学】 | ウェルビーイングのおすそわけ

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(旧タイトル「カウンセラーからのおすそわけ」)

一般的に
勇気づけは、
人間関係にとって
とても良い働きをします。


勇気づけは、

励ましを与え、
希望を育み、
前進するための
活力となります。


しかしもしそこに、

相手をコントロールする意図が
働いているのであれば、
勇気づけ本来の価値は失われ、
様々な問題が起こります。


2001年に行われた

グラッサー夫妻来日講演の際、
聴衆からの勇気づけに関する質問に対して、
カーリーン先生が次のように
コメントされました。


「勇気づけは、とても良いものですが、
 あまりに頻繁に熱心に行うと
 外的コントロールになります」


相手の自発性や
主体性を考慮せずに
自分が良いと思うことを
相手にさせようとして、
勇気づけるのは
避けたいものです。


それを続けると、

相手の支援になるどころか、
相手から拒絶され、
関係が損なわれてしまうからです。


カーリーン先生は、

適切な勇気付けについても
次のようにコメントされていました。


「環境状況が整っている時には適切であり、
 尊敬され、受け入れられている時には適切です」



勇気づけのベースには、
信頼と尊敬が必要です。


つまり、

勇気づけが用いられるかどうかは、
普段の人間関係のあり方が
問われているということになります。


また、

こんなことも
おっしゃっていました。


「内的動機付けがなされている時、
自分自身で勇気づけるのが一番良い」



良き支援者には、
相手の自発性や
主体性に配慮して
思いやりをもって
関わることが求められます。


人を支援しようとする時には、
相手にとって
何が
本当の励ましとなるのかを、

よくよく考えて関わるように
たいものです。



※東日本大震災からの一日も早い
 復旧と復興を心よりお祈りしています。

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