組織の存続【リードマネジメント】 | ウェルビーイングのおすそわけ

ウェルビーイングのおすそわけ

心と身体と社会的な“しあわせ”に関する情報メディア
(旧タイトル「カウンセラーからのおすそわけ」)

組織を長く存続させるためには、
メンバーと様々なことを分かち合い、
期待の調整を試みることが重要です。


面白いことに
これは歴史の中にも
見ることが出来ます。


性格の違いについて
比較されることが多い
3人の武将がいます。


織田信長、
豊臣秀吉、
徳川家康です。


江戸時代の後期、
松浦静山という人が書いた
随筆『甲子夜話』には、
それぞれの性格を表した
有名な句が詠まれています。


「なかぬなら殺してしまへほととぎす 織田右府」

「鳴かずともなかして見せふほととぎす 豊太閤」

「なかぬなら鳴くまで待てよほととぎす 大権現様」



これらの句には、
3武将の性格の違いが
よく表されています。


こうした性格の違いは、
それぞれの組織の存続にも
影響を及ぼしているようです。


気性が荒く
武力に頼った
マメジメントを行った
織田信長の天下は
わずか6年でした。


褒美を使って
人をたらし込む
マメジメントを行った
豊臣秀吉の天下は
8年で終わりました。


忍耐強く期を伺い、
合議制による
マネジメントを確立した
徳川家康の天下は
15代将軍徳川慶喜まで継承され、
264年続きました。


ムチを用いた織田信長や
アメに頼った豊臣秀吉のマネジメントは、
外的コントロールに根ざした
ボスマネジメントと言えます。


徳川家康のマネジメントは、
リードマネジメントとは言えないまでも、
合議制を取り入れ期待の調整を行い、
組織化していったことが注目されます。


「組織は人なり」


歴史を見ても、
組織を長く存続させるためには、
考えを一方的に押しつけるよりも、
メンバーと様々なことを分かち合い、
期待の調整を試みることが
肝要と言えるのではないでしょうか。


※東日本大震災からの一日も早い
 復旧と復興を心よりお祈りしています。

ペタしてね


神栄カウンセリングセンター
のHP