強い説得は、逆効果【外的コントロール】 | ウェルビーイングのおすそわけ

ウェルビーイングのおすそわけ

心と身体と社会的な“しあわせ”に関する情報メディア
(旧タイトル「カウンセラーからのおすそわけ」)

選択理論によれば、
人には自由の欲求があり、
物事を自分で選び、
自分で決めたいという
特性があると説明されています。


相手に何かを
伝えようとする時に、
あるいは相手の理解を
得ようとする時に、
こうしたことに配慮すれば
問題は起こりません。


しかし、
相手に正しいと
思うことを伝えたい、
相手の理解を得たい、
という思いが強くなりすぎると、
つい熱が入りすぎて
高圧的な感じになって
しまうことがあります。


そのような状況になると、
相手は話の内容に関係なく、
抵抗を示すようになります。


社会心理学者のBrehm,J.Wは、
このような心理状態を
心理的リアクタンスと呼びました。


心理的リアクタンスとは、
他人から強制されるような時に、
自分を自由を守るために、
相手の指示とは逆の方向に
気持ちが向く心の働きです。


こうなると、
理解し合い、
歩み寄ることは
難しくなります。


もし相手に何かを
理解して欲しいのであれば、
高圧的にならずに、
相手の選択権と
決定権を尊重しつつ、
関わりたいものです。


※東日本大震災からの一日も早い
 復旧と復興を心よりお祈りしています。

ペタしてね

神栄カウンセリングセンターのHP