理念の浸透(後編)【リードマネジメント】 | ウェルビーイングのおすそわけ

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(旧タイトル「カウンセラーからのおすそわけ」)

選択理論心理学を
用いて理念の浸透について
考えてみましょう。


例えば次のような問いを、
ワールドカフェなどの
ホールシステムアプローチを用いて
メンバー同士分かち合ってもらうのが
有益だと思われます。


1.私たちは仕事を通して、
 何を生み出したいと思っているのか?


2.私たちの仕事は誰に喜んでもらうことなのか?


3.上質な仕事とは、どんなものか?
 それをすることは自分にとって
 どんな意味を持つのか?


4.上質な仕事をした時、
 顧客はどのようなことを感じ、
 何を得ることになるのか?


5.上質な仕事が実現できていることを
 何によって知ることが出来るのか?


6.そのような状態となった時、
 私たちは仕事から何を得ているのだろうか?


7.理念と上質な仕事の間には、
 どのような関わりがあるのか?


1~3の質問は、
仕事を通して自分たちの
欲求充足について考えるための
問いです。


4の質問は、
顧客の欲求充足について思いを馳せ、
仕事の社会的価値について
考えることを意としています。


これらは、
「他人の欲求充足の手助けをしながら
 自分の欲求充足をする」といった、
仕事に伴う責任について、
深く理解することにつながります。


5の質問は、
仕事について
自己評価するための
基準作りとなります。


6の質問は、
上質世界の鮮明化を促し、
7の質問は、
上質世界の整理し、
理念と個人をつなげる
役割を持っています。


このようなことを考えることで、
自分たちの仕事の意味を深く洞察し、
上質な仕事を進めるための行動指針が
練り上げられていきます。


人の認知のシステムから考えると、
いかに理念を浸透させるかよりも、
いかに理念が浸透していくのかを
考えていくことが有益だと考えられます。


理念が浸透するには、
仕事についてどれほど深く
自分のこととして考えられるかが
重要な鍵となるのでしょう。

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