問題解決のためには・・・(前編) | ウェルビーイングのおすそわけ

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(旧タイトル「カウンセラーからのおすそわけ」)

いったん、人間関係で問題が起こると、その問題を解決するのは困難なものです。
問題解決のヒントとして、ロバート・ウォボルディング博士の「関係の築く方法とレベル」がとても参考になります。
「関係の築く方法とレベル」では、レベルA(もっとも難しい)からレベルD(もっとも易しい)まで、問題解決にいたる方法を4つの段階であらわしています。
レベルDは、「ひとりだけで何かををする」です。
これは、コントロールタイムともいうべきものです。
レベルDの目的は、コンディション作りです。
問題解決のためには、まず自分自身の欲求を自分で満たして、人間関係の回復と問題解決に備えることが大切です。
レベルCは、「二人だけで何かをする」です。
これは、クオリティタイムと呼ばれています。
人間関係がこじれたままでは、問題解決は遠くおよびません。
まずは、相手との心の距離を縮めましょう。
クオリティタイムでは、二人が価値があると感じているものに取り組みましょう。
一方だけが好きなものに取り組んでも心の距離は縮まりません。
相手の存在を意識して行えるものにして下さい。
映画鑑賞やドライブは不向きです。
テニスやカードゲームなどは効果的です。
限られた時間内で行って下さい。
関係が不安定な時に、長時間共同作業をするとぶつかり合いを招く危険があります。
批判せずに、繰り返し行って下さい。
そして、最も重要なことがあります。
レベルCの段階では、問題について話し合うのは避けて下さい。
話し合いが出来るのは、充分に心の距離が近づいてからです。
このレベルDとレベルCは、問題解決の土台になります。
この土台が強固になれば、問題解決もしやすくなります。
・・・つづく。(yoshi)