まず、愛・所属の欲求に関する課題を考えてみましょう。
愛・所属の欲求を満たすための学習課題で必要なものは、2つあります。
一つは、愛情や思いやりを表す技術です。
グラッサー博士は、「私たちは、与えるよりも受け取ることの方を考える傾向がある」と言っています。
相手に多くのことを求め過ぎると、相手を自分の思うようにしようと外的コントロールを使いやすくなります。
外的コントロールを使うと、人間関係は壊れるか、相手を信頼できない弱い人間関係が生み出されます。
これでは、愛・所属の欲求は満たせなくなってしまいます。
信頼できる強い人間関係を築くためには、愛情や思いやりを行動で示すことを学ぶ必要があります。
愛情や思いやりは、行動によって相手に伝わるものです。
これらの行動は、人間関係の中でしか学べません。
愛情や思いやりを示すモデルにたくさん触れて下さい。
そして、愛情や思いやりを示すモデルになって下さい。
相手に伝わる形で表現することを学習すること、これは、愛・所属の欲求を満たすために必須のものです。
もう一つは、愛情や思いやりを受け取る技術です。
感謝して、相手の気持ちを受け取ることを覚えましょう。
しっかりと相手に喜びを伝えることを学びましょう。
日本人は、ひかえめな国民ですが、人の愛情や思いやりに触れたら、それをしっかりと表現することを身につけると、人間関係が深まります。
愛・所属の欲求には、他の欲求とは異なる特徴があります。
それは、ひとりでは満たせないということです。
愛・所属の欲求をより良く満たすためには、友好的な人間関係を築く技術が必要になるのです。(yoshi)