「愛があれば・・・」という錯覚 | ウェルビーイングのおすそわけ

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(旧タイトル「カウンセラーからのおすそわけ」)

愛には、4つの形があるといわれています。

友情を意味する「フィリア」、親子の愛情を意味する「ストルゲー」、異性愛を意味する「エロス」、そして神の示す無条件の愛をあらわす「アガペー」。

愛の本質は、無条件の愛です。
愛は、条件を付けた時点で、本質的には愛ではなくなってしまいます。
「フィリア」、「ストルゲー」、「エロス」の愛には、愛に関する錯覚が伴います。

「厳しくても愛があれば、伝わるはず」は錯覚です。
「思い続ければ、いつか相手に伝わるはず」は錯覚です。
「私の愛で、きっと相手は変わるはず」は錯覚です。

こうした錯覚の背後には、相手を変えたいという外的コントロールが働いています。

外的コントロールは、愛とは正反対のものです。

親子関係、友人関係、夫婦関係で人間関係が損なわれるのは、愛という名のもとに外的コントロールが使われるからです。

「愛があれば・・・」という錯覚には、注意しましょう。(yoshi)