どんなイカレた輩が運転してけつかるのか顔面見てやろうと、追い越しあるいはすれ違いざまに運転席覗き込んでみれば、意外にうら若き少女だったりすることが、よくある。
市街地では街灯が徹底的に整備されてやたら明るく、また車内のインパネも昼間からバックライト点いてるから、てめえのヘッドライト点けんでも普通に走行できるのである。
黄昏時を過ぎて暗闇に近い街を、無灯火で走ってる車を見つけると、ムカつくよりも怖いのだ。そりゃあんたは平気かもしれないが、いきなり黒い物体がすれ違うと吃驚するのはこっち側だと、おそらく彼女らは気がついていない。
自動車の無灯火走行が、交通法規的にどんだけの罪になるのかは知らないけれど、気がつかなんだでは済まされない重大な危険行為だと、まっとまっと衆知して頂きたい。
あんたには見えてても、こっちには見えんという状況は、結局想像力でしかわからんから、悪意がない分余計にタチが悪いのだ。