溺れそうな情報洪水の時代に、一筋の光明を見出したようだ。
いろんな奴がいろんな戯言を吐き捲ってくれるおかげで、あくまで俺にとってだが、馬鹿とクズが鮮やかに炙り出されて来た。
垂れ流される物言いは、ヒトの性格や思想が存外洩れ出ているらしい。
嫌いな奴は早い段階で認識できるので、思い違いの大怪我回避行動が楽になったのである。
よく知らない段階で不用意に近づいて、正体バレた際に幻滅見損ない落胆によるストレスを被ることが少なからずあったのだ。崖の柵を信用して寄掛っても、柵が腐っていると転落するのだ。
今は、柵の随分手前で立ち止まり、安全に他所へ行けるようになった。
早い段階で、見ない聞かない言わないの猿になってしまえば、思いの他毎日が平和だ。