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世界最小径マイク径サイズは現在のところ米国製2.5mmです。
それ未満のサイズを目標にしていますが、さて今回はいかに・・・
念願の2.0mm径実現! と喜びました。
しかしそれは先端部だけの話ではあるが、肝心かなめなのは「マイク先端部」であるわけで、このまま「極小マイクヘッド」として進化できる最大のハードルをクリアしたといえます。
米粒1つに仏像を彫り上げたり、経文を見事に書き上げるのを見た。
それと比べたらこの例などは足元にも及ばない小ワザに過ぎない。
一つの目標である米粒未満サイズのMEMS使用の試作となりました。
ハッコーの普通のコテ、肉眼だけでやっています。筆者の年齢では普通なら不可能ですが、白内障の手術がきっかけでサイボーグのような視力になってからはリボンマイクのリボン張替のような微細な手作業を好んでおこなうようになりました。
「無理せずヘッドルーペ」を使えという声もある、以前にも経験したがそれは大きく見えても不自然な遠近感など、作業違和感のほうが強いので私はすぐ外した。
コテも極細を使用すべき、と言われるかもしれないが、限界を感じたらそうするかもしれない。
年齢を考えなくてもこんな半田付けは「クレイジー」としか言いようがないが、肉眼で「見える」「扱える」ことにただただ感謝するしかない・・・
(初めてのメーカー・品種を選択した)
今回はMEMSマイク各社の品種の中からもう一度選択したのがこれ、
CUI Devices社のCMM-2718AB-3816-TRです。
選択理由としては横幅1.85mmと厚さ1mm未満というサイズ、一定スペックをもって「2Φのパイプに入る」かもという期待です。
SN比62dB、f 特は20~20000Hz±3dBとなかなか立派。
この「CMM-2718ABシリーズ」は10品種近くあり、「枝番」の違いで別品種と言って良いほど外観もスペックもまるで異なります。
いつもながらMOUSERでの購入だが、10個未満~30個は損、また50個でも100個でも支払金額はたいして変わらないというしくみです。
注文から4~5日でUSAからUPSで到着しますので中国からの船便より圧倒的に速い。
(CMM-2718AB-3816-TRの第一印象)
高域の伸びの点が気になるが「使える」、と感じた。
試験基板で動作させ、ヘッドホンモニターしたときちょうど外でエンジンのアイドリング音、これが30Hz付近でゾワゾワ唸っている、低域は期待できると感じた。
はじめて米粒未満サイズに挑戦です。
さすがに小さい、プレヒート(100℃ 1分間)のあと肉眼で見ながらの半田付け、およそ1.5mmの幅に3本のリード線を半田付けするような感じです。
2mmパイプ内にMEMSマイク:CMM-2718ABを仕込んだ。
写真の通り爪楊枝と同一径です。
電極部はエポキシで絶縁すればよい、また「管鳴き」防止の処置は不要と結論した。つまりパイプ内は3本のリード線でビッシリだからです。
1.84の内径に1.85幅のMEMSを勘合させることはかなり容易です。
(回路図)
3mmの前作との比較
左:前回の3mm、右:今回の2mmマイク
見た目、劇的な違いは感じられないが世界最細の先端サイズの意味は大きい。
ちょっと今回の試作は消化不良の気がしないでもないがMEMSの横向きマウントなどは6年前から追求してきた方法、MEMSマイク使用のマイクロホン形状を定番化していく本質的な形状となると確信しています。
続いて本当の意味で世界最小マイクの完成を目指します。
Memsマイクは一般的手順の手半田付けでは必ず破壊します。
「プレヒート」=一定の予熱処理により安定した手半田が可能になります。 https://ameblo.jp/shin-aiai/entry-12574034452.html?frm=theme
以上
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おしらせ
fetⅡ、fetⅡi、fet3、LZⅡb など、読者のかたからのご注文により人気機種の製作領布を承っておりますのでお問い合わせください (いまや貴重品、秋月のパナソニック WM-61Aとオリジナル・パーツで製作します)
FetⅡmems、およびProbeⅡ(Mems)マイク使用も同様にリリースしています。
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