種も仕掛けもない魔法のリングです。
(単一指向性限定)
Gainはせいぜい3~8dBです。
要はそれが必要かどうかです・・・・・・
魔法ですので、なぜそうなるのかは今のところわかりません。
マイクのゲインUPの方法としては電気的な方法以外に機械的なものがあります。
パラボラを使った集音器が代表的ですがバカでかくカットオフ周波数を持ちます。
またスピーカ同様にバッフルを使ったものも有効ですが、それは一定の大きさとやはり周波数特性を持ちます。
それに対しこの「Gain boost ring」は一定の条件の下では音質や周波数特性を左右するプロセスを持たない為副作用がありません。
単一指向性のマイク構造として無条件に採用してよいのではないかと思うくらいです。
(尚、これは2012年に最初の記事を発表しています)https://ameblo.jp/shin-aiai/entry-11372281152.html
この原理はいまだに理解していませんがスペアナ波形が「サッ」と全帯域で数dB上昇するさまは「エッ!」と驚かされます。
方法は簡単で下の各写真のように任意のリングを単一指向性カプセル(マイク)のフロント面に合わせて浮かすだけ、リングはこれより前でも後ろでも適切な動作にはなりません。
また無指向性カプセル(マイク)にはほとんど効果がありません。
YUTEC EM-17UEカプセルで使用
大きなリング
少し小さいリング
既成マイクにも (AKG C-480 CK-61コンビ)
Gein-UPのご利益はまちがいなく
テストに使ったリング各種
特に上写真のノイトリックXLRコネクタのブッシングについている穴だらけのリング、これでもYUTEC EM-17UEカプセルで6dBのゲインがあります、穴だらけの方が良いのか、何でしょう?・・・不思議です。
(推定しているプロセス)
リングを通過するのは「速度成分」だが音圧を受ける面積を等価的に広げた上、リングを通過する際音圧エネルギーを「速度成分」に変換することで指向性を変えフロント感度の上昇が起こるのか・・・・
はたまた、フロント面で受け音圧に対しレンズのような効果をもたらすのか」・・・・・・不明。
エネルギー不滅(保存)の法則から上昇したレベルはどこかを減少させているはずだ、推定だがそれは指向パターンのうちどこかを削ってフロント側に乗せる以外にない、結局そのあたりにこの原理を求めるしかないと感じています。
マイクロホンの指向性別の感度差がすべてそうであるように。
(参考)
※「オーディオデータマニュアル」 昭和52年オーム社刊 より引用させていただきました。
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2019年2月1日 ブログ「 ShinさんのPA工作室」 管理人(Shin)
以上
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