1826 :カメラレンズを使わない撮影システムの提案 | ShinさんのPA工作室 (Shin's PA workshop)

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写真の大切な要素に「背景のボケ」がありますが・・・

 

 

 

 

(作例-1)  「窓辺に」 Shin

 Eschenbach(エッシェンバッハ) 10xアイルーペで撮影 絞り:ナシ、   カメラ:EOS R(ミラーレス1眼)

 

 

スマホの普及によりだれでもが内蔵カメラを常に持ち歩き簡単に高画質の写真を楽しむ、という少し昔では考えられないことが日常となっています。

クッキリ・ハッキリ写るのは当たり前、いま熱く求められているのはその先にあります。

人の目はそんなに「パンフォーカス」ではなくきわめて「深度の浅い」範囲でモノを見ていますがアウトフォーカス部分は脳が見せなくして目的物を凝視させるAIフォーカスを備えています、したがって「凝視」の緊張とは別に浅い被写界深度から生まれる美しいボケを求めるのは脳を癒す本能の範疇なのでしょう。

 

したがってピントクッキリ・ハッキリ部が写真撮影のA面、アウトフォーカス部はA面の副産物のB面などと私は考えていません。

「クッキリ・ハッキリ」の初歩的パンフォーカス写真のハードルを乗り越えたところではじめて多くを手に入れることができます。

 

それでも「あるがまま写す」では何も表現できません、少なくとも1度心の中に投影させます。

「ボケ」=「テーマのオブジェクト」として盛大に発生させ自分が感じたままファインダーの中で自由に絵を描いています。

 

 

双葉 それにしても写真レンズとマイクロフォンとは音と映像の違いはあるものの、ちょうど同じ位置にある機材なのが偶然の一致で不思議です。

 

 自分は元、あるカメラメーカーに在籍していたことがあり取り扱い商品であるドイツの(CZ社)レンズの良さをを伝えるため、そのレンズの歴史とあわせて「写真表現」について叩き込まれた時期があります。

一眼レフ撮影歴は32年ですが、同年代の撮影愛好者に比べ圧倒的に短いと思います。

 

 

長い休止・スランプを繰り返しながら写真撮影に再度突き動かされました。一昨年、一般写真の居心地の悪さから抜け、今まで分ったようで分からなかった本質、やっと自分の求めていた表現世界を発見、すぐ一員となりました。

それは「ボケフォトファン」(Facebook 公開グループ、「 代表 堤氏」)です。

 「ボケ」を脇役から主役(テーマ)に昇華させて表現する、という逆転発想の「ボケフォトファン」に加わってもうじき3年になります。

 

その中でバブルボケの「トリオプラン」やグルグルボケの「HELIOS」など海外レンズの「破綻した美しいボケ描写」に親しみながらこのたび開発したのがカメラレンズを用いない撮影法です。

 

もちろん一般撮影に向くものではありませんが、「写真表現の印象派」の流れに沿った方向と認識しています。

 

メンバーの中でもカメラを使った絵画的表現をやろうとする各種試みが今熱く、19世紀末、「モネ」に見られた創世期の印象派にも似てあたりまえの写真常識を超越してタブーを打ち破る熱気にあふれています。

私は「カメラで絵を描く」という暗黙の共通認識が素敵で特徴的なグループだと思います。

 

しかしながら「ボケを主体にする」という方向性は現状では「主客転倒」だとされながらも、おしとどめることができない一つの流れとなってきました。

 

私はこの写真表現を他人に押し付けることは厳につつしんでおります。

興味がお有りでしたらサイトを覗いてみてください。

 

 

【カメラレンズを使わない撮影システム】

Shinが提案する手法をご紹介します。

 

 

上例ではミラーレス一眼 CANON EOS M-3ボディを用いています。

 

 

(特徴)

双葉 ミラーレス一眼レフを用います。撮像素子に写った像をEVF(電子ファインダー)で見ながら撮れるからです。

双葉 レンズは高倍率拡大ルーペ(5~10倍)を用います。

双葉 AF(オートフォーカス)は使用できません、MFで撮りますが絞りもありません、必要がないのです。

双葉 マウント変換アダプターを多用しますがコア・マウントはM-42(プラクチカマウント)です。

双葉 このボディ(EOS M-3、EOS R)ではフランジバックは20mmですがメーカーやマウントが変わればフランジバックは異なります、あくまでもそれにあわせて構築します。

双葉 一つ気を付けたいのは、レンズが後退したとき後部が撮像素子に当たらないようにすることです

 

(作例‐2)  「花渦」 Shin

Eschenbach(エッシェンバッハ) 10xアイルーペで撮影 絞り:ナシ  

カメラ:EOS R(ミラーレス1眼)

 

双葉 Eschenbach(エッシェンバッハ) 10Xアイルーペについて

・2枚のエレメントによるルーペです。

・バックフォーカスを長くとると、フォーカス付近以外は大きく破綻したボケだけが残る。

・バックフォーカスを短くとるとフォーカス位置付近以外は大きく回転するやわらかい破綻したボケに囲まれる。

 

他にPEAK LUPEほかも類似した表現、あててみなければわからない世界でもある。

 

(作例-3)  PEAK LUPE 10X使用

Let's dance   Shin

PEAK LUPE 10X使用  カメラ:EOS M-3(ミラーレス1眼)

 

 

 

 

番外

これは既存の写真レンズの中にジルコニア(疑似ダイヤ)を仕込み「破綻したボケ」を作り出した例です。   

 

(作例-4)  「晩秋の息吹 紫レンギョウ」 Shin

 Carl Zeiss Vario Sonnar 35-70 f3.4 開放、ジルコニア追加改造

カメラ:EOS R(ミラーレス1眼)

 

このツアイスレンズを改造使用した宝石レンズシステムとルーペシステムによる、両方を現在進めています。

 

 

 

*今回は音響から大きく外れましたがShinのもう1つの面を知っていただきました。

                          以上

 

(お知らせ)
fetⅡ、fetⅡi、fet3、
fetⅡ‐bright など、ご注文により人気機種の製作を承っておりますのでお問い合わせください (いまや貴重品、秋月のパナソニック WM-61Aとオリジナル・パーツで製作) 

 

モノ作り日本もっと元気出せ 

 

【おことわり】

★ここで公開している回路・写真・説明文などは音響家の方、アマチュアの方でハンドメイドまたは試験評価なさる場合の参考として考えております。

★製作物・加工物の性能・機能・安全性などはあくまでも製作される方の責任に帰し、当方(Shin)ではその一切を負いかねます。

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