それは正夢だった。
ふとした きっかけで現在でも本物のクリスタルマイク・ユニット」が国内生産されていることがわかったのだ。
2023年12月 追記 (2021年、世界で1つだけの埼玉県内にあった工場は閉鎖されました)
早速入手、テストをおこないました。(2017年10月)
クリスタルマイクのハギレ良い音が帰ってきました。
♪ 試聴できます
http://34.gigafile.nu/1228-c1413cde1d3422facd3948db0a41f9689
(最重要事項)
◎最低ロットは100個との事、これは絶対守ってください。
先方は小規模ながら歴史的・世界的にもきわめて貴重でまれにみるマイク製造メーカーにつき皆で大切にしてください。
くれぐれも「自分本位」の少数買いの話や技術質問で業務を忙殺させることは絶対ににつつしんでください、先方にその余裕はありません。
山形の「フォーリーフ社」の場合もそれが利益に結びつかない大きな負担であることを同社からずっと相談受けるなかついに少数販売中止に至った経緯があります。
今回の場合、100個買いできない場合は残念ながらあきらめてください
クリスタルマイクは電気的に特殊であるため普通のマイク入力部ではまともな音は出ません。
もし、本件でお困りの方は記事末のメール窓からご連絡ください。 Shinがお手伝いできるかもしれません。
(管理人 Shin)
(入手先情報は記事末に添えました)
(裏面)まぎれもない日本製です
(メーカー発表諸元より)
C-253:Material(材質):アルミ製 Sensitivity(感度): -55dB Response(応答音域): 30-15KHZ
CC-253:Material(材質):アルミ製 Sensitivity(感度): -60dB Response(応答音域): 30-15KHZ
C-35:Material(材質):アルミ製 Sensitivity(感度): -55dB Response(応答音域): 50-8KHZ
特にハム(アマチュア無線家)とブルースハープ演奏者の一部にはこのマイクの熱烈なファンが存在し.、この事実は救世主になるかもしれない。
その音は
往年のクリスタルマイクに見られたハギレの良い明瞭度の高い音です。
特に感ずるのは「ベタオン」にする必要はなくややオフ気味でも音質傾向の変わらないことです。
試聴 2017.年12月28日までこちらにWAV音源をアップしておきます
(Giga File便 ファイル名:「クリスタルマイク25mm 35mm比較サンプル.wav」)
http://34.gigafile.nu/1228-c1413cde1d3422facd3948db0a41f9689
電気街からクリスタル型のイヤホン、マイクが消え去って20年たつ。
両者混在期を経て「似て非なるセラミック型偽装品」を堂々と「クリスタル」と称して販売される商習慣ができあがっている。
何のことはない、それは中身が圧電ブザーと何も変わらない。
音響構造などカケラもないので鉱石ラジオすらまともには鳴らない粗悪なニセモノ、これに「イヤホン」や「マイク」を語る資格はない。
身近に利用されるマイクではないため専門家であっても一部では「クリスタル型=セラミック型」と勘違いされている。
決定的な違いはロッシェル塩の「クリスタル」か「ピエゾ・セラミック」かだけなのだが、むしろ「正式な音響構造」を持つかどうかのほうが大きい。
こういうの話は図で見るほうがはやい
このようにクリスタルマイクはロッシェル塩のバイモルフ+アーマチャー(音響伝達器)+ダイアフラムという構造を持つ。
「C-253」では真ん中に向かって盛り上がり中心はアーマチャーにつながり、エッジにはコルゲーションダンパーらしきものが確認できる。
それだけではありません
一般のセラミック型は写真のように真鍮板にセラミック素子を張り付けただけの粗末な簡易構造。
しかし今回のCC-253」はセラミック型でありながらクリスタル型と同様にアーマチャー構造を持つホンモノ、Madein Japanの心意気を感ずる製品だ。
もちろん音もナチュラルであり、同傾向の音質でクリスタル型~本物のセラミック型をもシームレスに見事なラインアップを果たしている。
クリスタルマイクユニット(エレメント)特有の諸注意
クリスタルマイク最盛期は半世紀以上昔、「真空管時代」でした。
現在デバイスはFETにとって変わりますが下記のこれらを意識せずクリスタルマイクを使うと「何て音の悪いマイクだ!」となります。
1.一般的マイク入力では使えない。
出力インピーダンスが非常に高くそれは1MΩ以上数MΩといわれ、特有のハイインピーダンス受けが求められ、中途半端なハイ受けでは「ロー抜けハイ上がりの「ヒャーヒャー」した音になる。
◎この電気的な特徴を制して使うことがクリスタルマイクの入り口になります。
この点はセラミック型も同様、「ハイインピーダンス受け」が最も重要なポイントです。
◎クリスタル型、セラミック型であまりにも「ヒャーヒャー」した高域シフトな音で「使い物にならない」と切り捨ててしまわれた方、原因は中途半端なハイ・インピーダンス入力が原因の可能性がありますよ。
2.ハイインピーダンスな為、きわめて誘導ハムを受けやすく、GND(アース)は工夫が必須。
3.タッチノイズ:ユニット(エレメント)があまりにも軽いので「カシャカシャ」と強くタッチノイズが出る。
ダイアフラムの振動支点の揺さぶられ防止とケース鳴きを防止する質量増加で激変改善する。
4.ユニット(エレメント)ケース背面からの音声(中・低域)信号の混みいった位相の振動排除=ケース裏側の防振処理。
5.中域のピークが邪魔な場合は音響的なQ(キュー)をダンプしてやる。
6.ハンダ付けは手短く一瞬で。コテ先を10秒も当てれば確実に熱破壊する。
7.湿度に弱く、保存状態が良くないとロッシェル塩は潮解(ドロドロに溶けてしまう)。
コンデンサマイク並の防湿配慮が必要。
8.直流に弱く、高電圧で破壊する、直流(DC)カットが必須事項。
9.シールド線のHOTーCOLD間容量が音質に大きく影響します。ちなみに今回のC-253で700PF前後、CC-253で800PF前後の自己容量です。
※ なお今回こちらから入手しました。:https//xxxxxxxxxx
2020年、サイトは廃止されました。
繰り返します (最重要事項)
◎一般市販目的の会社ではありません、最低ロットは100個との事、これは絶対守ってください。
先方は小規模ながら世界的に1社だけ、歴史的にもきわめて貴重でまれにみるマイク製造メーカーです、大切にしてください。
くれぐれも「自分本位」の少数買いの話や技術質問で業務を忙殺させることは絶対ににつつしんでください、先方にその余裕はありません。
今回の場合、100個買いのできない場合は残念ながらあきらめてください。
(管理人 Shin)
以上
(お知らせ)
fetⅡ、fet(Ⅱi)、fet3 、fet Vなど、ご注文により人気機種の製作を承っておりますのでお問い合わせください (いまや希少となったパナソニック WM-61Aとオリジナル・パーツで製作)
(Shinの「ファンタム式パナ改マイク」は従来通りPanasonic WM-61A使用です)
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