1710-2 :巨大出力レベルのコンデンサマイクがあったっていいじゃないか | ShinさんのPA工作室 (Shin's PA workshop)

ShinさんのPA工作室 (Shin's PA workshop)

※ないものねだりこそ開発の原点だ※ 
※すべてのマイクロホンは発展途上の音響デバイスだ※
※「常識」は思考停止へのブレーキです※
※百の議論より一つの事実※







© 2009-2025 Shin's PA workshop. All rights reserved.

5V P-P以上、巨大出力のマイクって変ですか?

 

それっていきなりパワーAMPが鳴っちゃうマイクってことじゃん・・・

 

 

びっくり 巨大レベルにマイクプリもレコーダもビックリ

 

使い方は決めませんが、アイデアでいろいろと・・・・・

 

 

 

2009年10月はじめてお目見えした「ファンタム式パナ改マイク」はなんとラインレベルをはるかに超える出力の「トンデモマイク」でした。

 その後現場に投入しながら普通のマイクになっていきました。

最近、先輩から大きいことはいいことだ、「ラインレベル、歓迎じゃないか」という話をいただき、「ハッと」した次第。


当時の記録をもとに再現してみました。

超小形モノ自作のかんどころも是非ご参考ください


  

【温故知新】

今回は2009年10月の「ファンタム式パナ改1号機」から翌年2月の「第4号」までこの方向だったんです。

 

その後誕生したfetⅡなどに対する評価など毛頭考えることはなく、ノイトリックの旧タイプXLRコネクタ内にファンタム動作のマイクAMPを収めることに必死でした。

 

くるくる2 この空間はその後、私にとっての小宇宙、自分の住処のように思えるようになってきました。

 

当時の残骸もどこかにあるはずだ、と・・・・ありました、完動状態で。 



中身は当時の記事を参照ください。

http://ameblo.jp/shin-aiai/entry-10435548950.html



 

【XLRコネクタを住まいにするこだわり】

・当初より最大課題としているテーマですので「勘所」があります。

 

「より小さく」を意識的に行わない限り「なりゆき自作」ではこの基板サイズは2倍以上になりますので当然XLRコネクタに収めることは不可能です。

 


 

 

(超小型へのこだわり)

上:2010年1月版・・・はじめてXLRコネクタ内にAMP部を組込むことができた現物
下:今回の復刻版・・・余裕をもって実装できているのがお分かりになると思います

 

(使用部品をさらに小型化、ジャンパ線のない配置をおこないました)


 

(回路図)


※0dB~+4dBのラインレベルに規制するには出力②③間に600Ω程度の抵抗で終端してやると扱いやすいです。

 

 

 
(パーツの特徴)・・・部品サイズが命です

・2SC1740 s はミニサイズTRですが2SC1815でも十分実装できます・・・(1740 sは共立)

 

・抵抗はすべて金属皮膜1/4Wミニサイズ(1/8Wサイズに相当)・・・(千石電商)

 

・コンデンサはオーディオ用ミニサイズケミコン(ニチコン UMW型・ES型)・・・(千石電商)


 

(実装の特徴)

・2.5mmピッチ基板、部品実装部は1個の穴まで無駄なく使い切ります。

 

・ジャンパー線は入力分の黒GND線1本のみ、配置だけで決めていきます。

 

・ この場合「チップ部品」は何の役にもたちません、「リードタイプ」の部品で攻めます。

 

(参考)nichicon UMW シリーズ超小型ケミコン

http://www.nichicon.co.jp/products/alm_mini/alm_mini_daia_f.htm  


 

電球2mau音質のグレードUPをおこなうには

・回路中1μFのケミコンをWIMA 63V 1μFに。

・2SC1740 LNなどローノイズTRの選択でSN比改善を。

 


 

 

(あとがき)

今回は「High Output Lebel」が課題ですので音質に重点をおいていません、

しかしそこは「ファンタム式パナ改マイク」の原型、貴方をうならせる音には変わりません。

 

当時(2009~2010年)「何が何でもXLRの中に」の必死さが思い起こされ伝わってくる。

 

知らず知らず「とんでもないモノを作っていたんだ」といま知った。

マイクロホン先端部分は2009年からのShinオリジナル、マル秘事項につき公開はご容赦ください。

 

     以上

 

 

 

お知らせ)
fetⅡ、fetⅡi、fet3 、fet Vなど、ご注文により人気機種の製作を承っておりますのでお問い合わせください (希少となったWM-61Aとオリジナル・パーツで製作)  
(Shinの「ファンタム式パナ改マイク」は従来通りPanasonic WM-61A使用です)

 

 

モノ作り日本もっと元気出せ 

 

【おことわり】

★ここで公開している回路・写真・説明文などは音響家の方、アマチュアの方でハンドメイドまたは試験評価なさる場合の参考として考えております。

★製作物・加工物の性能・機能・安全性などはあくまでも製作される方の責任に帰し、当方(Shin)ではその一切を負いかねます。

★第三者に対する販売等の営利目的としてこのサイトの記事を窃用する事は堅くお断り致します。

★情報はどんどん発信していきます。ご覧いただき、アレンジも良し、パクリも結構です、Shinさん独特のこだわりと非常識を以て音響の世界を刺激してまいります。 

  
ShinさんのいたずらPA工作室  
ShinさんのPA工作室 管理人  Shin-2

ご意見やご質問はこちらから宜しくお願いいたします
メール  

メールはこちらから sound_ai♪xk9.so-net.ne.jp (♪は@に直してください)