ことし最大のトピックスはなんといっても
パナソニック「WM-61A」の販売終了でしょう。
XCM6035 は所詮「代替」、これををしかたなく使う勇気は私にはありません。
それは良くも悪くも私にとって方向性転換の良いトリガーとなりました。
次なるは9月、山形の「フォーリーフ」社による突然の少量販売の中止。高品位「単一指向性」ECMカプセル」の重要な入手ルートを一つ閉ざしました。
この相次ぐ出来事の発端は、メーカー側の経済的な共通した理由でありました。
一方、メーカー、販社の都合とは無関係にニーズだけは歴然とあることを忘れてはなりません。
この変化を受け止め、MEMSマイクと新しい自作リボンマイクに目を向けることができたのは健全に「マイクロホン・クラフト」をさらに面白くするきっかけとなりました。
(ことしの実績)
年初予定: http://ameblo.jp/shin-aiai/entry-11969276814.html
からは40%弱の達成に終わったものの新しい方向性の発見できた1年でありました。
(そしてShinはこの1年こんなことをやっていました)
1月
1501:新年号 2015
1502:いま音響セミナーが熱い!
音響家の手が空きはじめるこの時期は技術セミナーが目白押し。
「楽器を知ろう」では「1432 :複合指向性(単一指向性+無指向性)により音を磨く。その2 」 のマイク(UEM-16とWM-61Aの複合、茶濾しマイク)がマリンバの収音実験に加わりその音は世界の名だたるマイクの中で高位の評価がなされました。
(どうせ勝負するならドイツ、オーストリア、デンマーク製品に勝たなくてはまず意味ないでしょ)
1503:ファンタム電源で真空管を動かす・・・だと!(1)
(電池管 3A5使用で可能性を確かめた)・・・「動作する、マイクロフォニックがキツイ」
2月
1504:ファンタムで動作の「真空管(一般管)式ファンタムパナ改マイク」実験(2)
(直熱管はマイクロフォニック・ノイズで不向きとわかり、傍熱一般管12AX7での実用性を探った)・・・・「十分いける、A電源用の単三アルカリ電池が長時間もち、さらにビックリ」
1505:真空管(一般管)式ファンタムパナ改マイクロホン「TUBE X2」 前編
(スロバキアJJ Electrick製 ECC803Sの優秀性・低電圧直線性に注目、これを採用することを決めた)
1506:Shinさんからのお知らせ
3月
1507 :真空管(一般管)式ファンタムパナ改マイクロホン「Tube X2」後編
1508 :予告:(単3アルカリ電池各銘柄のガチンコ勝負
(真空管式パナ改でA電池・・・100均アルカリ電池4本6Vが予想外に長持ちするので実態調査を試みたくて準備)
1509 :単三アルカリ乾電池 ピンキリ勝ち抜き性能比較レース
8個100円の単3アルカリ電池はあの「エボルタ」を超えるか・・・この結論は実に興味深い。
1510 :「ファンタム式 ピュアTUBE ECM 」(一般管)の実験
ECMからFETを一切なくし、純粋真空管ECMとした。
◎ 6.3V管の「3V点火」で問題なく動作することがわかり、ひょうたんから駒の収穫だ。
4月
1511 :ありがとうWM-61A おせわになりました
1512 :WM-61A後継カプセルについて
1513 :「ファンタム式パナ改マイク」AMP部製作のレシピ
(この形式の根強いファンの皆さま、専門家の方々に愛されている「fetⅡ」のファンタム駆動マイクAMP部製作詳細(レシピ)をつづりました。)
5月
1514 :Shinさんからおしらせ
1515 :単一指向性+無指向性カプセル合体による新しい可能性
1516 :「ファンタム式MEMSマイク、単一指向性」(TWO LEAF‐1)
ゆくゆくマイクロホンのほとんどを席巻するであろう「高品位MEMS-MIC」を指向性マイクにする一案を提示しました。
6月
1517 :サイドアドレスマイク、ハンドメイド外観の決定版
自作マイクの泣き所が「外観ケース」だ。
1518 :fetⅡPremium:BELDEN仕様(ブログ開設6周年記念)
7月
1519 :リボンマイクの自作に挑戦(前篇)
自身の方向性のターニングポイントになった記念碑的マイク
1520 :マイク性能瞬間判断は「マイボイスのリアルタイムモニター」で
自分の声だからできる逆転の発想、これでマイクの特性は90%以上判明する。
1521 :ファンタム式「アクティブ・ケーブル」 AC-fetⅡ
8月
1522 :後編「自作リボンマイク」と「ファンタムパナ改」の合体で単一指向性
1523 :リボンマイクの構造は画期的に変わる
9月
1524 :お役立ち記事へのショートカット NEW 2nd
1525 :自作リボンマイク、今後の夢と課題
10月
1526 :パナソニック ECM 朗報
1527 :リボンマイク「リボンの堅牢化」に挑戦
「こわれないリボンマイク」はリボンの堅牢化が決め手。Shinの新発想は?
この方式採用によってたった1.8ミクロン厚アルミリボンの機械的強度は画期的に改良強化した。
Shin開発の「エンボスリボン」 は1.5ミクロン厚のアルミリボンを特殊加工し、従来のひ弱で不安定なヒダ(コルゲーション)構造と決別しても十分な発電効率と高音質を得ることに成功した。
11月
1528 :機器誤動作のプロセスと対策(EMCの話) 第一章
1529 :あのファンタム式パナ改マイクが単一指向性で登場
ワイド単一指向性の fet Ⅱuw がShinのラインアップに加わりました。
12月
1530 :激安リボン、MXL R144の高品位化改造 (前編)
マイクロホンの「固体鳴き」の有害さをShin発想で克服しました。
1531 :「おいおい」オモチャのマイクじゃないか
1532 :激安リボン、MXL R144の高品位化改造 (後編)
固体鳴き防止に加え、トランスを換装して「名機に対抗」できるマイクに変身。
もう「激安マイク」とは言わせない。
以上
(お知らせ)
fetⅡ、fetⅡi、fet3など、ご注文により人気機種の製作を承っておりますのでお問い合わせください (オリジナル・パーツで製作)
(Shinの「ファンタム式パナ改マイク」は従来通りPanasonic WM-61A使用です)
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ShinさんのPA工作室 管理人
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