1528 機器誤動作のプロセスと対策(EMCの話) 第一章 | ShinさんのPA工作室 (Shin's PA workshop)

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(EMCの話) ElectroMagnetic Compatibility=電磁環境両立性)

 

第一章

大地アースについて

音響機器で「アースしてください」 とある場合、日本では決して「アース(大地アース)」してはいけません。 (これに関してのご批判は甘んじて受けます)  

 

※このことに関する古い法律上の「義務付け」がまだ残っている場合はまったく残念です。
 

それは世界のなかで我が国の電源事情だけが異常だからです。 (わが国の商用電源は世界でも類を見ない特異給電方式だからです)

 


 

やや古いですが、上はトニーモスカル著「PAシステム操作術」=リットーミュージック1996年刊の一部です。

 

著作権の問題によりこれ以上お見せできませんが、このように海外技術書の翻訳本ですら日本の特殊事情を指して「日本では電源事情が異なるのでそのまま当てはまらない」とはっきり書いてくれているにも関わらず肝心なニッポンでは残念ながら誤ったアース信仰が蔓延しています。

 

必要のない配線を増やすことで、とんでもない回路が形成されている事に気づく必要があります。

そうでない場合、全体状況の把握が困難となり事故につながっています。


 

1.日本において、音響機器の集中設置で大地アースが必要な例は絶対ありません。

 

2.日本において、音響機器の分散設置で大地アースは百害あってただ一つの利もありません。

 

3.ダメ押しですが、音響機器で「保安アース=大地」が必要な例は存在しません。

 

4.さらに

音響機器で「信号アース=大地」が必要な例も存在しません。

 

5.また「誤動作防止の為」アース=(大地)は理論的に存在しません。

 

危険こんなものがいまだに採用されています。

海外ではどこで使っても問題はない回路構造です、しかし電源事情の異なる日本では間違いなく「感電事故」を起こすこういう気休め部品のあやまった使用法は禁止すべきです。

 

叫び ザル法(PSE法)では10mAの漏えい電流まで許容されているがこれは「致死電流」です。

 

お兄さん指誤動作防止のために「アースせよ」というのは何の根拠もありません。(念のため)

 

デジタル機器すべて1論理として判断する電圧があります。

C-MOSでは(H)がおよそ2.5V程度以上、 (L)の方はおよそ0.6V以下。

 

ハテナ 紺ハテナ レッド それなら(L)の時この値を超える電圧のノイズが加わった場合、それで「0」が「1」になるってことなの?

 

そうです、使用する者の意志に反して起こるこのような「論理反転」は即、「誤動作」として現れます。

(異常表示、Key-inやアプリケーションの動作停止、クロック異常、強制リセット、CPUの動作停止、その他もろもろのトラブル)

 

それはアース(大地接地)では絶対解決しない別のプロセスを持つからです、つまり「アースの呪縛」から解放されないかぎり誤動作対策の本質は見えてこないのです。

 

 

         次章に続く

 

 

 

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