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ファンタム式パナ改マイクロホンを発表して4年半、なぜかFET式に人気が集まり発表から4年が過ぎた今、手づくりの超高品位マイクとしてすっかり定着している事をうれしく実感しております。
したがって定数変更や部品変更も4年前からおいそれと変更できない実態があり、このマイクロホンの完成度の高さの証明にもなっております。
また「ソースフォロワー改造」を行わないで、ここまでの高品位を得るのは無理があります。
一方、その部品事情はますます先細って行くのですが皆様はいかがでしょうか。
昨年 1316 :ファンタム式パナ改マイク、部品調達で苦労していませんか でお伝えしましたが1年たった今、状況は更に変化しているようです。
ディスクリート部品がどこまで継続されるかShinさんにはよくわかりませんがたった今ならあらゆる手立て・ルートがあります。
1.(FET=2SK330 GR)
従来買えた店で絶望的であっても流通在庫はたっぷりあるはず、充分手に入る・・・・はず
試しにGooGle「2SK330」←(検索)で出てくるは、出てくるは・・・
最近その1社から100個買ってみた、まったく問題なく枯渇はまだ先という印象だが・・・
ネット通販ならまだまだ大丈夫、最後の手段は「Digi‐key」だってあるんだ。
この2SK330の代替えとして次のFETがあり、すべて生産中止品だが問題なく使用できる品種です。
(すべてミニサイズFETですので実に使いやすい)
(代替えおすすめ品種)
2SK246、2SK118、2SK514 など
いずれもVGDS= -50V以上の小信号用です。
VGDSがそれ以下の‐30Vや-18Vクラスのものではファンタム電圧48Vでは過電圧により「ウンともスンとも言いませんが、ファンタム電圧の低い卓、録音機などでは問題なく動作したりしますのでおすすめはしませんが、お知り置きください。
・ミニサイズにこだわらなければ選択肢はいくらでもあるがまず定番「2SK30」でしょう、あとは規格を見ながらどうぞ。
左から2SK330GR 2SK184GR そして普通サイズの2SK30GR
2.コンデンサ
WIMA MKS-2 0.22μF
ここ約1年ほど販売店側のミスが気付かれず放置され別なライナップのコンデンサが出回ってきた経緯があります。
これが WIMA MKS-2 0.22μFです。
(「MKS-2」として売られていても、これ以外のデザイン・表記方法のコンデンサは「MKS-2」ではありません)
刻印で「5」と「10」の表記があり「許容誤差」を表します。
足の長いのはテーピング仕様とのことです。
これによって1HZ未満のカットオフ周波数決めの容量に10%、5%の誤差があっても限りなくDCに近い周波数、なんにも聴こえませんからどちらを使っても結果は同じです。
まあ同じものにしておきたいのが普通でしょう。
3.抵抗
おすすめしているのは金属皮膜抵抗「小型1/4W型」です。
Webで皆様の作例を拝見するチャンスが良くあります。
それらは、とにかく大きい!。
小型化を考えるならば真っ先に調達先と購入抵抗を変更してください。
写真はすべて1/4W型金属皮膜抵抗
Shinさんは一番左の「タクマン製小型1/4W抵抗」使用。
サイズは他社の1/6~1/8型と同サイズです。
(秋葉原 千石電商より購入)
4.基板
案外盲点になっているのは基板厚です。
ノイトリックコネクタの脚にむりやり挟み込むので基板厚は慎重に選びたいものです。
ここは1.2mm厚がジャストフィットです。ガラス・エポキシ、紙フェノールと材質にこだわる部分ではありません。
安易に買って帰ると1.6mm厚だったりします。
何と、ヤスリで薄く削って挟み込んでいる方も居られるようですがもっとラクしましょう。
※ノイトリックNC3-MXXタイプがAMPHENOL社からもほぼそっくりなものが登場しましたね。
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