製作難易度★★★★ お役立ち度 ★★★★★ 特
☆このマイクロホンはご注文により製作しております
すっかりおなじみのファンタム式パナ改マイクロホンに最小モデルが登場しました。
新しいfet V (フェット・ブイ)シリーズは
シルバーモデルのV 、ブラックモデルのVb 同楽器装着専用のVi、とVbi の4機種です。
今回のシリーズではfetⅡ 系の全長37㎜に対し23mmと38%短く、大幅にミニサイズとなりました。
V およびVbはピンマイクとしてビデオ撮影にも違和感のない前面メッシュ仕様としてあらゆるシチュエーションに対応します。
このため、適応アクセサリーを含めてご紹介します。
(シルバーとブラック、2つのミニチュアマイク)
※Vbは「メッシュ30」使用、V は「メッシュ100」を使用して撮影しておりますがやはり「メッシュ100」の仕上がりはシルバーとブラックのコントラストと併せ外観上1クラス上の精緻さを感じさせます。
タイピンホルダはコンパクトなものが良い、ここではWIND TEC KC-30使用、
ワイヤー式タイピンホルダは最初ジャストフィットしなくても簡単に現物合わせができてGoodです。
fet Vi AT8418 クリップホルダ使用の例
fet Vi はクリップ・オンにおいて演奏中の楽器からの直接振動は極端に受けにくく、ホルダの「アーム鳴き」からも解放され、楽器「素」のオンマイク音を聴かせます。
これはできる限り小さな、剛性の高い構造の無指向性マイクが有利であることが知られています。
【製作】
(筐体加工)
今回のデザインを創りだしたのは筐体となるノイトリックの「NTP3RC)」により長らく待ち望まれていたサイズと形状、それにVb というブラックモデルも実現できました。
このプラグ、ストレートタイプが存在しないので無駄ですがL字部分を取り去り、わずかなストレート部分を使用、それがかえって功を奏すした格好になりました。
「亜鉛ダイキャスト」製である事は決定的です。
※「NTP3RC)」プラグは2年前、「1215」でLの字形状のまま一度使用したことがある。
http://ameblo.jp/shin-aiai/entry-11223311118.html
感激なのはこのプラグの材質、亜鉛ダイキャストが決定的なのは・・・・・
つまり半田付けができるということ、シールド線はここに黒線と一緒に半田付けします。
(ステンレスメッシュの絞り加工)・・・メッシュ30での加工例
・ 材料のステンレスメッシュはマイクロホン・フロントのお化粧とECMカプセル保護の役割。それ以外には目的を持たない。
・ しかし自作マイクの一番の泣き所がこうしてフォローできるのはまことに有難い、ぜひ皆様にこのワザを伝えたくて片手で写真を撮りながら復習作業をおこないました。
・ ステンレスメッシュは1インチ(約2.5cm)あたりの素線数により20~200程度までが簡単に手に入ります。
・ メッシュが細かいほど深く絞ると「シワ」ができるので難易度も高く30~60程度はより作業しやすいようです。
しかしあまり粗いとデザイン上好ましい結果になりません。
・ また「メッシュ200」などあまり細かいメッシュは音に影響が出ます(回折とレゾネーションが原因か「動作モーションの違い」は高域強調気味になります。
※この「メッシュ絞り」はさまざまに応用できるので、まずは経験してみてください。
(ファンタム式パナ改マイク fet V 諸元)
形式 : 超小型コンデンサマイクロホン(ECM)
使用カプセル : パナソニックWM-61A (ソースフォロワ3線式改造)
指向性 : 無指向性
最大音圧 : 130dB以上/SPL(1% THD時 )
適合ファンタム電圧 : 9~50V DC
<各サイズ>
マイク部 : 長さ23mm×直径8.5mm
AMP部 : ノイトリック3Pオス内に収容
重量 : 70g (ケーブル3m含む)
ウィンドスクリーン:WIND TEC 1100=490円
タイピンクリップ:SONY UTX-B2V用Clip A'ssy=370円 または AUDIX MC-20,
写真のワイヤー・クリップはWIND TECのTC-3(8~8.6φ対応)=980円
にて購入できた。(SONY SAD-V77だと13,000円位します)。
(いずれもTOMOCAまたはサウンドハウス扱い)
また楽器用フレキシブル・アーム・ホルダとしてAT-8418 が適切です。
超高音質で高い評価を頂いている「ファンタム式パナ改」の回路採用です。
(ご注意)
このマイクロホンは業務卓向けに設計しています。
民生用の激安卓、安価なレコーダやオーディオI/Fなど低品質のファンタム環境での正常動作は約束できません。
(最後に)
この機種は黒色である必要のない場合、シルバーモデルがダントツにカッコイイですね。
手作り離れしたデザインの実現性をいつも考え続けています、皆様の作品作りを応援しています。
(お知らせ)
fet V、fetⅡ、fetⅡi、fet3など、ご注文により人気機種の製作を承っておりますのでお問い合わせください (オリジナル・パーツで製作) (Shin)
モノ作り日本もっと元気出せ!
【おことわり】
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