※ この記事は公開から13年以上経過していることにご留意ください。
2024年追記
海外ではLinkwitz Modと呼ばれている「パナ改」、パナソニックのWM-60AYや61Aなどをソースフォロワ出力させる改造。
手書きの改造図と複数の接続パターンがLinkwitz氏によって紹介されて久しいが、この人こそパナ改の元祖である。
http://www.linkwitzlab.com/sys_test.htm#Mic
「ノーマル接続」のECMはカプセルがパーツとして売られるようになった70年台初頭にはそれまでの「電磁型=レラクタンス型」マイクからECM(ノーマル接続)に置き換えた場合の圧倒的な音質の良さは誰しも認めるようになり自作マイクとして楽しまれ始め、「ECM臭さ」はあるもののマイク製作記事やECM使用記事は雑誌に良く登場した、
バックエレクトレット・カプセルが販売されるようになったと同時に「ECM臭さ」も消え、音楽録音に使用される場面も出てきた。
非改造使用は日本で特定の誰かの発案
でやられていたわけではなく世界で初めてECMを開発したSONY以外有り得ない。
(Shinも1968年12月、SONY TC-1160発売と同時に実験してみました、たまたま興味本位でやってみただけ、これより古い実験はSONY開発関係者以外有り得ない)
衆人承知の事は誰が初めてであろうと、どうでもイイが事実だけは歴然とある。
3年前のことである、
「パナ改マイク」。外付け電池BOX内には負荷抵抗とカップリング・コンデンサ及びATTを装備させた小基板があり、入出力はミニジャックとステレオミニジャックでプラグとの併用で使用する構造。
理屈の上では何の問題もないはずである、ところがこれが大問題を起こす。
本ブログ記事(1051 ミニプラグ・ジャックの宿命的欠陥について)
http://ameblo.jp/shin-aiai/entry-10733817436.html
【恐怖体験 1】
ミニステレオ入力のレコーダー(当時 R-09)にミニ・ステレオプラグ→ミニ・ステレオプラグのケーブルを使いプラグインパワーOFFで接続。
このケーブルは市販でも各種あり、ミニプラグのデザイン形状は個々に異なる。数本の中の1本を使った時、L‐chの音が出ない、BOX側のミニプラグを抜き差ししたところ「正常?」となった。
(これは発生しやすいケーブルとそうでもないものが有ったりする)
ところが所属楽団35周年記念ライブ録音の真っ最中、L-chのレベル・バーの振れが突然消えた。
【恐怖体験 2】
録音中、BOX位置を少し変えようと数センチ動かした、いきなり「バツ・バツ」と大きなノイズと共にヘッドホンのモニタ音が途切れ途切れに、一巻の終わりを告げた。
原因はマイク入力のミニプラグ~ジャック間の接触不良がパナ改マイクの直流重畳により一層大きなダメージとして現れたもの。
【恐怖体験 3】
製作依頼を受けたセットで上記1・2の問題が散発的に発生し、会場を借りた本番録音がボロボロとのこと。
話し合いはこじれて訴訟指向の話に変わっていった。
このような無意味な体験を皆様にはしてほしくないことは「表題」の通りです。
【そして】
この件の詳細を書き記すことは出来ないがそれ以来、モノであれステレオであれミニプラグ・ジャックを使用した一切の製作をやめた。
一部過去記事の削除と警告ものちに行い、この種の製作物と完全に決別した。
そして次元を変え、ファンタム電源採用、XLRコネクタ式の新時代の業務用パナ改を完成させることに全力で取り組んだのはこの「恐怖体験 3」が大きな原動力となっています。
(でもShinさん、 i Poneにイヤホンでいつも音楽聴いてます♪・・・ 自己責任の世界です )
★次回更新は8月16日を予定しています
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モノ作り日本もっと元気出せ! (Shin)
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