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2024年1月追記
ちいさいもの、転がりやすいもの 手で支えにくいものに半田付けすることが多い。
またShinさんの場合、お約束として手の平に乗るものしか作らない。
よほどの事がない限り、部品を手に持ったままでも大抵の場合半田付けは問題なく出来るので大昔からやってきた、めったなことではサポートツールのお世話になる事はないが、一応置いてはある。
そう、カニ怪獣だ
こうやって見るとかなり怖いよね、どうせなら自分で「コネコネ」と動いて組み立ても半田付けもやってくれるロボットならいいんだけど、とにかくチャチなだけでカカシみたいなヤツだ。
こやつ、「道具」としてまったく「欠陥品」だ、理屈だけで商品として売られても迷惑なのだが。
①グリップ力はきわめて弱い (ワニグチクリップだもん当然)
②カニのはさみはすぐ緩んで外れ落ちる
③ネジ箇所や関節が多すぎる
④作業に対して台座が軽過ぎ、重量バランスがとれていないのも失格。
⑤ルーペはセットしづらく、ちょっとでも動かすと挟んだ材料も一緒に動いてしまい何の役にも立たない。
てか・・・・結局何にも使わないほうが綺麗さっぱりと自由度が高い。
(Shinさん特製のホールドツール)
で・・・去年の記事 でこんなのがあったのを思い出した、破片のクリップ2つが捨てずに残っていたので実際に使ってみたら、これはイケる。
最近これを使い出してから指先で無理することなくずいぶん楽をするようになった。
カニ怪獣と目的は同じだが、「シンプルイズ・ベスト」の見本みたいなものになった。
浅草・合羽橋で手に入れたDULTONのティーストレーナ(地厚のステンレス製)を切断したところだ。
ミニルーターの上の切れ端(右上)は強力なロング・クリップになった。
こんな感じで
軽く挟むだけで転がることもなく、グリップ力が強い、それに重量もあるので安定してこれだけで細微な半田付け作業に応じられる。
◎それはメチャ使い易いですよ、なにも不安定な道具を使って空中で「半田付け」する必要なんてないはずです。
(カメラレンズが最高のルーペだ)
変な安物ルーペならいっそカメラレンズの方がいい、(こちら側から覗くが、覗きながらの作業はできない)
半田付け後、微細部の半田上がりをきちんと確認したほうが確実だ。
以前写真を趣味としていた頃、「理想的なルーペ」を求め、かなりの高額品を含め5~6種類比較したことがあるが、カメラレンズ(フィルム1眼全盛時代の標準レンズ)を対物側・接眼側を逆使用したこれに勝るものは只1つとしてなかった。(写真の世界ではリバース使用という)
高倍率でありながら覗いたときのひずみや色ズレがなく最高のルーペだ。
リバースリング使用のマクロ撮影は有名だが、高倍率ルーペとしての使い道はほとんど知られていないようだ。
私の例ではカールツアイスの50mm F1.4使用、(大口径であり視界が広い)
今では中古レンズを求めても格安だが、威力は絶大、カニ怪獣があらゆる意味でオモチャ以下であることがわかる。
ルーペとして快適なのは50mmの明るい標準レンズ(プラナー・タイプ)です。
85mmF1.4の大口径ではさらに視界も広く、リバースの必要すらないのだが、コストパフォーマンス最低でしょう、また広角系レンズもズームレンズ向きません。
(最後に)
今回の道具は云わば廃物利用だが、あえて同じものを作成しようとすると「ステンレス材の切断」という非常に大きな壁がある。
形状をご覧いただき、地厚ステンレスのティー・ストレーナを切断する荒ワザなどやらなくても、ホームセンターや工具店で良いクリップが見つかればすぐ実現できる案としてここまでの提案とさせていただきます、なおクリップの長さはこの半分程度でイケますが、メチャ軽くては何の役にも立ちません。
(また諸兄が絶対に足を踏み入れることのない女性グッズ・コーナーなど、意外な「オッ」と思うものもある・・・・でも「変なおじさん」にならないように。)
(おしらせ)
fetⅡ、fetⅡi、measurement-fetⅡほか、ご注文により人気機種の製作を承っておりますのでお問い合わせください Shin
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