製作難易度 ★★★★
楽しくなきゃクラフト・マイクじゃないさ~、とShinさん。
本気度をカタチに・・・1940年台テイストのマイクが完成しました。
イイ音してますよfet‐Rv ボーカルマイクです
何と「ファンタム式パナ改マイクロホン」なのです
(ちょっとイタズラしてパンフレットにしてみました)
Rv ・・・レトロ・ヴォーカル
徹底して「手作り感排除」につとめ、1940年台テイストの「マイクロフォン」を完成させました。
磨いてピカピカにして飾ってもイイ味出してるみたいです。
(あっ、でもステンレス部分は磨けば磨くほどスリ傷がつくよ)
・手に馴染むサイズとしっかりした重量感(62φ本体330g)、そしてクイックリリース金具を取り付けた場合、手持ち用の手掛けとしてグリップ感が良いだけでなく、デザイン的にビシッと決まる。
立案中の写真だが、旧型コネクタ(黒)もいい
問題は材料だ・・・これが常識外なのです
(Shinさんの合体ワザも「これはちょっと・・・」と言われそうだがあえてネタばらし)
(左)フロント面材料・・・お風呂など下水口のゴミ受け
三栄水栓 【兼用目皿】 H410B-50 1000円位
(右)ボディ材料・・・・・・トイレの水まわり金具
三栄水栓 【止水栓座金】 呼び13×高さ50mm V22J-57-13-40 3~400円位
と、とんでもない材料で出来ている。
Shinさん、ホームセンターでこの2つを組み合わせて見たところ「アッ!」と脳天がショートするようなショックを受けた。
もはやトイレの部品だろうが、そんなことは目的のためにはどうでもいい。
「マイクだ!」 いや「灰皿」だ・・・・
しかしステンレスケースは加工が大変だ、そんなことは覚悟さえすれば何とでもなる。それよりこんなおあつらえ向きの材料も珍しい。
さらにおまけがある
マイクホルダー用クイックリリース TAMA TQR-38 1380円
これできまりでしょう。
で・・・無指向性なのにボーカル用だと?
そう、使い方の問題だ、そしてトランス式を予定したが何せケースに入らない。
で、実績の豊富なfetⅡi を踏襲した電子式平衡回路で落ち着いた。
またボディ内部のレゾネーションによる音質変化にはフェルトを使用して「鳴き」を徹底的に防止した。
ボーカルだけじゃなくハープ用としてもちょっとカッコいいでしょ、ボリューム付けてハープ(ブルースハープ)専用のfet-Bh というのも面白いですね。
いやビックリした、ケースにトランスが入らないのョネー、やっぱりパーマロイ・ケースに入ったトランスはデカイ。
(電気音響 IPT-205=600Ω:600Ω) どうしよう ^^;・・・・・
こういうときは例の回路があるさ
(fet-Rv 実際の回路)
回路はfet-Ⅱi とほぼ同じにしました。
(あとがき)
・このハウジングはそのままSPエンクロージャーとしてすればちょっとした飾りも兼ねる、まさかトイレや下水口のパーツで作ったとはだれも思わないだろう。
45φが限界だがパワーさえ抑えればいまどき結構イイ音のSPはあるはずです。
・ダイナミック型ではCM-5などの単一指向性ユニットも裸のままなら結構使える音になるがこのレトロなハウジングを使う限り無指向性になる為、その結果好ましい音は得られません。
良い無指向性ダイナミックマイクユニットがあればそれはまた面白いと思います。
・リアハウジングがステンレス以外なら穴あけ自由度がありますので鉄仮面のような単一指向性も実現できますが、あえて「無指向性」という割り切りも時代をさらにさかのぼるようで、こういう「タイムスリップ感覚」も面白いものです。
・ステンレスの加工を伴うので電動工具は必須だ、「ミニルーター」はこういう時なにかと活躍してくれる。
モノ作り日本もっと元気出せ
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