1149 :マイクロホンのインピーダンス測定 | ShinさんのPA工作室 (Shin's PA workshop)

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2024年1月追記  新しい記事:2415

 

 

マイクのインピーダンスってどうやって測るの?

テスターでチョコチョコっと?・・・・・・・ムリムリ akn

 

しかしながら小信号部の入・出力インピーダンスは案外簡単に測定できるものです。

今回はマイクロホンの出力インピーダンス測定に挑戦しました。


ShinさんのPA工作室

高齢者マーク 時代モノのレベルメータ(菊水のミリバル)

* 指針を読むだけ、やっぱりアナログ測定器はいいネ


ShinさんのPA工作室 ECM-23Fの測定値例

 

 

これは「電圧降下法」というシンプルなものです。

類似の測定法に「抵抗置換法」がありますが、この電圧降下法は別名、1/2電圧法とも呼ばれ、プロセスから一種の「抵抗置換法」と云えると思います(Shinさん勝手にそう思っているだけですが)

 

測定条件と高い精度の可変抵抗で結果が決まるので今回の測定法は参考程度にするのが良いでしょう。

 

(電圧降下法による測定)

1.未知のインピーダンスのマイクに正弦波の音を与える(1kHZ)

2.レベルメータでマイク出力レベルをダイレクト読む

3.みのむしクリップでマイク出力両端に5KΩ程度のVRを挟み込む。

4.指示値が1/2になる所までVRを回す。

5.デジタルテスターでこのときのVRの抵抗値を読み取る。

 

こうして読み取った値はこのマイクの出力インピーダンスに等価

ShinさんのPA工作室

 

レベルメータはここではアナログ型を用いました。(実に使いやすい)

デジタル式で適当なものがあれば結構ですが、レベル電圧(dBv)を読み取る必要がある為スペアナソフトによるPC画面では難しい場合があります。

 

※ レベルが小さい場合はオーディオインターフェース(マイクプリ)のアナログ出力を使うとよいでしょう。

 

(実測値) Shinさんの手近にあるサンプルで測定してみました。

SM-58    : 274Ω

SM-57    : 282Ω
C-451B    : 116Ω

C-391B    : 163Ω

C-419    : 353Ω

ECM-8000 : 79Ω

ECM-23F  : 640Ω

MS-7    : 568Ω

Bベロ    : 665Ω

C-1     : 182Ω

 

ここで測定したデータはモニターSP直近で行っていますが音場・周波数により変化します、それに加え可変抵抗も普通のVRを使用していますので、誤差精度は「それなり」だと思います。

 

おもしろいのは東芝BベロサンケンMS7では旧BTS規格であるため「600Ω」の金縛りがチラ見えます。

また当時「BTS 1級相当」であったECM-23Fも同様の数値が見えます。

 

Shinさん、「インピーダンス制御」と格闘中 なう、

入力インピーダンス測定には「抵抗置換法」と云って比較的似た手法で測定できますので過去のShinさんブログ記事をリンクしておきます。

http://ameblo.jp/shin-aiai/entry-10324230871.html  記事内にあります。

 

 

(番外)

トランスを使用していないダイナミックマイク(CM-5やXM-8500など)では巻き線抵抗値がほぼインピーダンスと一致します。

 

これはSPの場合も同一傾向が見られますので覚えておくとイザというとき役に立ちます。

 


(おまけ)

「中はどうなっているんだろ?」って、意味なく空けちゃいました。
ShinさんのPA工作室
もの覚えのよい小人さんが居るんじゃないかと思いましたけど、だ~れも・・・・・



 

あっ、そういえば変な広告 下みつけたよ

ShinさんのPA工作室

これ「レンタルショップ」の広告。


(「う~ん」買うより高い借り物ってアリ?)

 



 

 

 

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