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2024年1月追記
友人があるマイクセッティングの写真を送ってくれた。
せっかくなのですが位置関係と用途不明マイクもある・・・・それが実態です。
「プロサウンド」や「サンレコ」のグラビアやDVD映像などでは他人が行ったマイクレンジについつい目が行くが・・・・・
録音用か放送用だろうか?はたまたPA用?、PAの絡んだ放送用もある。
雑誌では周囲の条件や記事を良く読めば何の為のセッティングなのかすぐわかるのだが・・・
録音・放送用セッティングではPAはできない、何とそれをウノミにしてPAでそっくりマネる方を見かける、まして野外で。
中にはNT-2など大口径コンデンサ型を無理して使っているのを見ると「勘違いしているな」と感ずる。
この写真では楽器とマイクの関係はどう見えるだろうか。
どう見えてもそれは写真のマジック、正しい位置関係ではありません。
PA(SR)のオンマイク例(写真はShin所属バンドのSaxセクション)
あっ、お断りしておきますがCM-5(改)やPDM-57(改)は優れていても使いません、これは現場での私の約束事です。
「1035 :ビッグバンドPAとの向き合い方と小ツール」 もご参考いただけます。
PAはレコーディング・放送と決定的に違う部分がある、録音・放送ではあまり縁のない「ハウリング」との戦いだ。
だから常にオンマイク、さらにダメ押しのようにモニタSPがある。
リハでは問題なかったものが本番ではモニタを上げざるを得ないこともある。
それでもフロントと返しの音量とクオリティを死守するのがPA(SR)ワザです。
(なぜダメなの?)
「写真」は真実を写さないからです。
雑誌記事の写真では絶対にわからないのが、楽器とマイクの距離感であり、方向性である。
これは使用されたカメラレンズ(望遠系)の圧縮効果やワイド系レンズの近接デフォルメ効果により距離・長さなどがあてにならなくなるからです。
さらにそれに撮影角度が加わると距離感も方向性もいい加減となる。
カメラが1レンズでなく3Dになれば距離感もより正しくなるかもしれませんが、現状の写真では不可能です。
「オン・マイク命」で音の芯を捉えるPAセッティングであるが、やや「オフマイク」にしてディテールを大切にをとらえることもあります。録音セッティングにより変わり、クラシック録音ではワンポイントのオフマイク基本である。
いずれもマイク距離などは「写真を参考に」・・・は参考にしても、そっくりマネしてもうまくいかないものです。
これだけは体感・経験がものを云う。
(おしらせ)
fetⅡ、fetⅡi、measurement-fetⅡほか、ご注文により人気機種の製作を承っておりますのでお問い合わせください Shin
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