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2024年1月追記
★ご注意:このマイクロホンの能力は使用するケミコンの質に大きく左右され ます、漏洩電流によってランダムノイズを少なからず発生しますので動作実験にとどめ、実使用するマイクロホンにはおすすめしません。 (Shin)
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トイレって・・・・発想の泉みたいなんです、ある日突然・・・・
でも、これってなんだろう?
女性ではあまり「トイレでひらめいた!」なんて話聞かないですよね。
伝説の「ファンタム式パナ改マイク fet シリーズ」に続き今度は「こんなのアリですか・・・・」 という常識はずれのファンタム動作マイクを試作しました。
DirectⅠ(ダイレクト・ワン)と名付けます。
※ファンタム式でありながら、何と・・・トランジスタもFETも使っていません。
「わかった、真空管使うんじゃない?」・・・・・
実は、何も使わないファンタム式 (アクティブ素子を一切使わない) なんです。
一般パナ改(Linkwitz Mod)では外付けのBattery-Boxを使ってECM電源供給を行っていますが、Shinさんのfet シリーズやこのDirectⅠでは卓からのファンタム電源から数ボルトの電源を引っ張り出す回路を経てECMを動作させる。
信号は平衡出力させますがこの仕掛けにはトランスさえ使わず、こうなりました。
しかし微妙な動作をさせますので、うまくいかない場合はあっさりとFET使用タイプにするのが無難です。
アクティブ素子は何もないが、スカッとした高音質となっています。
fetⅡや Measurement fetⅡとはまたちがう無色透明系の高品位音です。
外観は、いままでのfetⅡ・ Measurement fetⅠ・ Measurement fetⅡのいずれにも適合します。
WM-61Aカプセルは3線式接続となりますので改造が必要です。
やはりWM-61Aユニットのソースフォロワは半端な優秀さではなく、B社のECM-8000など足元にも寄せ付けないものがあります。
B社のECM-8000はWM-60使用だという「噂」がありますが、仮にそうであれば使い方が完全に誤りです。
(音響機器は回路構成の一番低グレード部分で決まり、高グレード部は全部キャンセルされる)
それは・・・99点の完成度に、マイナス50点の回路要因が加われば完成品の点数は49点にしかならないのです。
【考察】
①特徴は何といってもこの仕掛けです。Shinさん、トイレの中で「フッ」と思いついた何とも不思議な回路・・・
②ノン・アクティブ・デバイス化とは言え、ECM カプセル内にはインピーダンス変換バッファのFETだけはあります。
③DirectⅠの基板にはコンデンサと抵抗しかありませんがfetⅡなどと比較しても決して小さくありません、「超小型モノ」とキッチリ向き合う覚悟がやはり必要でした。
④コンデンサの漏れ電流によりランダム雑音の発生する場合があります。
十分耐圧の高い高品質のケミコンをお使いください、なおこの為今回のモデルで
は48Vでの動作はおすすめしません。(私の場合27Vで問題なし)
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【おことわり】
★ここで公開している回路・写真・説明文などはアマチュアの方、音響家の方でハンドメイドまたは試験評価なさる場合の参考として考えております。
★製作物・加工物の性能・機能・安全性などはあくまでも製作される方の責任に帰し、当方(Shin)ではその一切を負いかねます。
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このDirectⅠは漏洩電流の大きなコンデンサ使用の場合「ランダムノイズを発生します。
あくまでも自己責任で試作願います、パーフェクトな結果を望む場合は製作をおやめください。