※ この記事は2010年のものです。公開から13年以上経過している点にご留意ください。
2024年1月追記
ファンタム式パナ改マイクはこれ以降大きくバージョンアップされています
最新情報をこちらから入手してください
http://blog.ameba.jp/ucs/entry/srventryupdateinput.do?id=10481019002
http://ameblo.jp/shin-aiai/entry-10712274133.html
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一、ファンタム式パナ改マイクロホン(測定用)
ベリンガーのECM-8000を入手しにしてみて、あのSN比の低さには全くビックリしました。
また、もっと理想形があるはずだ、と流体構造を頭に描いていてふと気が付いたのがこのスタイルです。
ちょうど「ファンタムパナ改の進化形を模索している最中、店頭でノイトリックの新型XLRを物色していて「これだ!」と「測定用パナ改」の完成形が頭にひらめきました。
基板の方はメドがついていましたので、もうこの時点で「完成」も同然でした。
これがコネクタ形状でもあり完成形でもある ケーブルを接続した本機
お詫び:(意匠の問題によりマイク正面形状は残念ながらお見せすることができません)
一気に「ファンタム式パナ改4」と同時に生まれたのがこの測定用バージョンです。
大きな特徴は小型化と理想的な流体構造、そしてS/Nの良さです。
※ほど良いサイズと取り回しの良さでホール音響用途としても想定できます。
(サイズ・形状)
大きさの点ではECM-8000が長さ193mmのところ、わずか70mm と1/3近いサイズを実現しました。
秘密はノイトリックのXLRコネクタ「NC3MXX-B」の中にマイクカプセルからバランス出力AMP迄一気に収納してしまいました。
吹かれ防止のウィンドスクリーンはC-451 用 (W31)がジャストフィットします。
(特徴)
このマイク・プリAMPには今までの「ファンタム式パナ改」の回路を転用致しました。
超小型基板でありながらHighピークマージン、HighS/Nを実現、マイク入力部はフィリップスの金属皮膜抵抗、カップリングコンデンサには定評のあるnichikonのGoldシリーズを採用するなど、小さいわりには贅沢しています。
(製作中の内蔵プリAMP)
満員電車並みの基板、1穴にmax3本のリード脚を通しています。
この形式だとチップ部品で構成したものよりはるかに安定し、かえって小型化に挑める。
TRは2SC-1740SというスモールサイズのTR、ケミコンはnichikonのゴールドシリーズ。
(使用感)フェーダーを上げていくと「ワーッ」と音声が飛び込んできて、ECM8000で感ずるようなホワイトノイズはありません、あれは内部回路ののツエナーダイオードから発しているとしか思えません。
ツエナー不使用である為の条件設定に難しさはあるものの、出来上がったものは明らかに次元の違うクリアーさに感激します。
AKG C-451、SONY C-450 などと比較するも音質上決してひけをとるものではないだけでなく、まさかのECM-8000は全く比較の対象ではありません。
二、ファンタム式パナ改マイクロホン第4号機
おまたせしました。
3号機はチップ部品を使ってみましたが、非常に作りづらく不安定なため、一般部品を使用した超小型マイクとしてステレオセットで登場させました。
やっとなんとか形も整ってきて「使えるマイク」になったようです。
AMP部 :ノイトリック3Pオス(新タイプ)内に収容(基板サイズ12×10mm)
<各サイズ> マイク部:長さ27mm(後部スプリング除く)×直径8mmφ
重量 :72g (ケーブル3m含む)
適合ウィンドスクリーン :REXSER RZM804LWS(上写真)
このマイクが電池BOXフリーで使える事を考えると、無限の使い道が広がっていくようで素敵です。
次回は仰天モノがお目見えします。(Shinさん準備間に合うかな・・・)
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