経営者が劇団四季を見るべき3つの理由 | 楽しみながら、成果につながる人材教育のお話

楽しみながら、成果につながる人材教育のお話

研修プロデューサーの志村智彦が「組織の人材教育や採用」について簡単を面白おかしく説明します。また、講師やコンサルタントとして活躍きたい方にも有益なこと書いています!!

先日、劇団四季のミュージカル「sound of music」に行ってきましたよ!!

My favorite thing (そうだ、京都行こうの音楽でお馴染み)
ドレミの歌、
エーデルワイスなど名曲だらけ。

エーデルワイスをリコーダーで吹いた人も多いはず!!

そんな、馴染みのある曲のミュージカルはとっても楽しく、そのクオリティは高く、完全にその世界観に入り込んでしまいました。

いやーー、三回くらい涙が出てしまた。

感動しました!ちょーー、オススメです。

お子さんがいる方は是非、ご一緒にいってみてください。

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さて、

なんで、行ってきたかというと、
仕事の着想を得るため。

僕は講座制作のプロデュースをしていて、
いま、劇団四季で元主役の佐藤政樹さんの研修コンテンツ企画をしています。

それで、ちょっと新しい企画に向けて
劇団四季を企業として分析し、
実際にミュージカルを観にいってきたんです。


で、


この劇団四季はもちろん
芸術的にすごいのですが
経営的にもすごいんです!


というか、劇団四季って、
売上186億円(2013年度)、スタッフ合計1350名ほどの大企業だってことを知ってました!?

一時期は250億円を超えた時期もありました。


そして、
何がすごいかというと


人が商品なんです!!


そう、人!!

で、感動をつくる。

しかも持続的に
毎回、ライブですよ

これ、ほぼ奇跡的ですよね。

AppleのiPhoneのように製品であれば
一回作れば、ある時期までは
質の高い商品は提供し続けられる。

しかし、
人が商品サービスだとそうはいかない。

かならずバラツキがでる。
そのバラツキはリスクでもある。


しかし、劇団四季は、
その人を使った、しかも芸術で
高品質かつ、
高レベルのサービスを、
継続的に提供するノウハウ
もったすごい企業体なんですね。


これ経営者の方だったら、どれだけすごいことか実感されることだと思います。


さらに俳優は1200名

1200名ですよ!!


属人性の高い商品でありながら、
舞台をいつも同じ感動レベルに持っていく。

感動レベルを、再現性し、継続するメカニズムって気になりますよね!!


はい、



で、僕も、
創業者の浅利慶太さんの本を読んだり、
文献を調べたり、
もちろん、主役をしていた佐藤さんに
たくさんの話を聞いた結果、わかってきたことがあります。


その答えは、





人事戦略なんです。



明確な採用基準があって、
明確な教育システムがあって、
先輩が後輩を指導する仕組みがあり、
ジョブローテーションの仕組みがあり、
報酬がしっかりと払われる仕組みがあり、
俳優にも評価制度があり
理念を浸透するリーダーがいるんです。



今もそうですけど、
『俳優やるなら、食えなくてもしょうがない』って、
業界全体も思ってるし、
俳優もそう思ってる。
一般の人もそう思ってる。


こんな考えが潜在意識に刷り込まれている中、

創業者の浅利慶太さんが、60年前から
『それは絶対におかしい。
俳優が食えないのは、
そもそもの考え方がおかしい。』と言い続けていたんです。

四季は俳優に給料を払うということを、
前提に経営を始めたんです。


また、俳優がテレビに出れば、
舞台の質が落ちる。

そのため、スターを作らない戦略をつくりました。

スターをつくらなければ、
お客さんは、演目でくるようになります。


だから、有名なライオンキングでも
誰が出るかは、お客さんにとって関係がないのです。

ここに、浅利慶太さんの信念を感じました。

本物の演劇をみせ、感動を届け、人々の生きがいをつくり、演劇の文化をつくりあげていきたいという理念があるんだと思いました。


ですから、
四季の舞台は当日まで、
どの俳優が出るかはわからないのです。
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当日の出演者は劇場に掲示されてる。

また、欠員が急に出ても、すぐに補填できるような完璧な人事配置がされているんです。





だからこそ、

先日前人未到の快挙ができたんです。


それが、


ライオンキングは今年7月、開演数10000回、来場者1000万人を突破しました。
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今まで関わった俳優はなんと、950人。


すごいことですね。これ、一度も穴をあけることなく、毎回、質を落とさず、ライブで感動をつくることができたのも、すべて理念から一貫した人事戦略にあると思います。


ちなみに、他の劇団はいまでもほとんど飯が食えないといいます、スター以外は!!

一方、四季は、その理念から、小劇団からこの60年で世界トップクラスの劇団になっています。

ここに違いがあるように思えます。


どうでしょうか? 



これ、経営者だったら、
いや、指導する方は
必ず肌で触れていただくことを
オススメします。


だから経営者が劇団四季を見るべき3つの理由なんですが、

⚫︎素直に心に響き、魂にインスパイアをあたえらます。五感を通して感じて下さい。

⚫︎属人性の高いサービスでも、均一化が可能だという見本がそこにあります。

⚫︎理念から一貫した細部へのこだわりを見せつけられます。


など、その他にもたくさん、得られることがあると思います。

百聞は一見にしかず!!


ぜひ、今まで行かれた方も
こんな観点も持ちながら
楽しんで来られてはどうでしょうか?

この四季の経営は、人材育成に対しての本質的な哲学がたくさんあります。

私も現在、講師育成や協会ビジネスに携わっていますので、これらをかなり参考に理念を末端の詳細まで作り込み、感動を届けるサービスを展開していこうと思いました。


また、色々とご紹介したいと思いますので、楽しみにしていてください。

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僕、まだライオンキング見てないので、
また、来週みてきまーーす!!