エゴ満たし的なマッサージ vs 瞑想的な整体 | 淡路島のカメラマン・清水翔平

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淡路島を拠点に活動するカメラマン・清水翔平のありのままの日常を綴ったブログです。

今日は

「エゴ満たし的なマッサージ vs 瞑想的な整体」

というテーマでお届けします。

 

 

 

僕が初めて自ら整体に行って

自分の体を人に見てもらったのは

まだ会社員のとき、

 

2016年の、本当に会社を辞める数ヶ月前でした。

 

 

当時の僕は、

肩こりが酷すぎて

毎日終業時間にはひどい頭痛がして、

 

ひどい時には吐き気と眩暈がして

家に帰るものやっと、という状態になることもありました。

 

朝起きると

すでに体が凝っている

ということさえ頻繁にありました。

 

 

当時の僕はなかなかの出不精で

予約を取るという行為自体

あまりするほうではなかったのですが

 

 

そのときはさすがに

体が辛すぎて

 

家から近くにある整体院を調べて

一番よさそうなところに

なるべく早い日に行けるように

予約を入れました。

 

 

その時から通っていた整体の先生の理念が僕はとても好きで

 

 

「人間に本来備わっている、自己調整機能」

 

のような能力のスイッチを入れることで

 

 

身体自らの作用によって

体の歪みを調整していく

 

 

という手法を取っていました。

 

 

そして、

 

痛いところや

揉むと気持ちいい場所に

直接手を入れて揉み解す

ということをしない先生でした。

 

 

1回の施術時間がとても短いのも特徴的でした。

1回あたりせいぜい10分〜15分以内で終わってしまうのです。

 

 

その先生の理念として、

 

1回の施術で100%治すのではなく、

あえて60%とか70%しか治さない

 

という方針がありました。

 

 

そうすることで、

 

体に本来備わっている昨日を呼び覚まし、

「自分自身の力で治す」という意識をもってもらう

 

という意図を持っていました。

 

 

通い始めてすぐに僕は山梨に移住してしまったので

ほんの数ヶ月しか通えなかったのですが、

 

その整体のおかげで僕は

「吐き気がするほどの頭痛」から解放され、

体の凝りや張りのベースラインは

いつのまにか下がっていました。

 

 

ーー

 

 

瞑想をしていると、

肩や背中が凝ってきたり、

体が痛くなってきたりして

 

同じ姿勢をとっているのが

とても苦痛である

 

ということを

昨日のメルマガに書きました。

 

 

そして、

その苦痛をなんとかしようとするのではなく、

 

苦痛をなんとかしたがるエゴの声の方を

じっと観察し続ける

 

ということにトライしています。

 

 

 

「エゴ的なもの」

 

というのは、

 

「一時的なもの」

 

と言い換えてもいいと思います。

 

 

僕が会社員の時に通っていた整体は、

その場で100%治してくれるわけではありません。

 

だから、

施術が終わった時点で

完全にすっきりしているということはなく、

 

凝りが残っていたり、

頭痛が残っていたり

 

ということもよくありました。

 

 

「今、この瞬間に、完全にすっきりしたい」

 

というエゴの声を満たすマッサージというのも

世の中にはたくさんあると思います。

 

 

そういうものは、

わかりやすく気持ちいいし、

 

「すっきりした」という感覚になるので、

変化がわかりやすいのだと思います。

 

それゆえ、多くの人が求めるのでしょう。

 

 

でも、

そういうマッサージに限って

 

もみ返しがきたり

マッサージ疲れのようなものを感じたり

 

 

即効性のあるものは

戻るのも早くて、

 

長期的に見ると

むしろ状況は悪化していたりする気がします。

 

 

 

「本当に良いもの」とは、

 

「さっきより良くなった」とか

「見違えるようにすっきりした」とか

 

そういう派手さはなくて、

 

僕が通っていた整体のように、

施術の直後はそれほどすっきりしていないけど、

 

気づくと朝起きるのが楽になっていたり、

いつのまにか頭痛を経験しなくなったり、

 

 

「忘れた頃に」

「ふと振り返ってみると」

 

変化していたことに気が付く

 

 

そんなペースで

ゆっくりと変化を起こすのだと思います。

 

 

瞑想も同じで、

 

 

瞑想中に姿勢を正そうとするよりも、

 

「今姿勢を正して楽になりたいという」エゴそのもの

あるいは、体で感じている苦痛そのものを

 

ただ観察し続ける

 

 

という方が大事なのかなと思います。

 

 

それを続けることで、

 

「いつのまにか変化していた」

 

というものなのだと思います。

 

 

大事なことは、

目先の効果やわかりやすい変化に飛び付かず、

 

長期的に見て

ベースラインを確実に上げてくれるようなものに

時間とエネルギーをコツコツ投じ続けることなんだと思います。

 

 

今日も素敵な1日をお過ごしください。