この話題、どこかネットで出ていないかと、
ざっと検索してみましたが、
見つかりませんでしたので、
とりあえず自分で書いてみます。
(探し方が悪いのかもしれませんが)
このブログでも触れているとおり、
高輪ゲートウェイ駅という新駅が、
開業しております。
そしてここは、都営地下鉄・京急の
泉岳寺駅に近く、乗換駅表示が
されていることもあるようです。
そうなると、気になるのは、
泉岳寺駅と高輪G駅との
どちらを使った方が安いのか?です。
それに、高輪G駅の隣、品川駅からは
JRと京急が横浜、横須賀方面に走っていて、
実はこの両者、これまでも運賃面で
結構シビアな(?)競争をしているのです。
Wikiにも情報が出ていましたので、
以下、ご紹介します。
特定区間運賃
特定区間運賃(とくていくかんうんちん)とは、
鉄道事業者が特に定めた区間に対して、
キロ数で算出される運賃よりも
安く設定された運賃のことである。
⇒ここにある通り、原則は、
キロ数で運賃を算定しています。
区間を競合する他社路線の運賃に比べて、
著しく割高になる場合に設定されることが多い。
⇒当たり前ですが、何もないのに、
安く設定することは無いので
(∵競争相手がいないということです)、
要はライバル路線がある場合の対策です。
特定区間運賃は
「○○駅 - ○○駅間は○○円」というように
設定されている。特定運賃区間内にある
任意の2駅間を利用する場合で、
乗降する区間の正規運賃が、
計算上特定区間運賃より高くなった場合でも、
特定区間運賃が採用される。
2019年10月1日現在の特定区間運賃の
一覧は以下のとおり。
()内はICカード利用時の運賃である。
ということで、JR vs 京急の
該当区間を転載してみます。
JR東日本
区間 営業距離 正規運賃 特定区間運賃
新橋-久里浜 68.5km 1,100(1,100) 940(935)
新橋 - 田浦 58.4km 940(935) 820(814)
浜松町-横須賀 59.3km 940(935) 820(814)
品川 - 衣笠 59.0km 940(935) 820(814)
品川 - 逗子 48.1km 820(814) 730(726)
品川 - 横浜 22.0km 400(396) 300(293)
横浜 - 田浦 31.5km 570(561) 480(473)
横浜 - 逗子 26.1km 480(473) 350(346)
京急電鉄
区間 営業距離 正規運賃 特定区間運賃
品川 - 横浜 22.2km 320(314) 310(303)
品川-京急川崎 11.8km 250(242) 240(232)
京急川崎-横浜 10.4km 250(242) 240(232)
こう見ると、品川-横浜間だけ
両者とも設定があって、あとは、
どちらか一方だけの設定です。
一方だけの場合は、他方は、
何もしないでも優位、ということでしょう。
それと、正規運賃と特定区間運賃とを
比較すると、京急は僅か10円の値引きですが、
JRは90~140円の値引きで、
やはりJRは元々の運賃が
高いことが分かります。
(本当は値引率も考慮しないと
いけないのですが…JR運賃が高額なので)
さて、高輪G駅が開業して、
前述のとおり、この駅は
泉岳寺駅と隣接しているので、
当然競合関係になります。
それで、高輪G駅関係の
特定区間運賃は当然設定されると、
期待して思っていたのですが、
3月に発刊された東京時刻表
(以前は毎月発行されていましたが、
やはりPC、スマホの普及で、
不定期刊となってしまいました。)には、
これだけ掲載されていました。
高輪G-久里浜* 940(935)
高輪G-横須賀・田浦・東逗子 820(814)
*本当は衣笠駅も適用になり、
書かれるべきものです。
ということは、両者が値引きしている、
品川-横浜間あたりに該当する、
高輪G-横浜間なのには、
特定区間運賃の設定は無かった、
ということになります。
さらに、よく考えると、前記の高輪Gからの
特定区間運賃は、元々あった、
新橋・浜松町からの特定区間運賃と同額で、
いわば、新駅設置に伴う運賃措置は、
まったく取られなかった、ということになります。
(だから、Wikipediaも修正されて
いないわけですね。)
それでは、実際にどれほど運賃が
違っているのか、確かめたいと思います。
が、前置きがちょっと長くなりましたので、
一旦切って、この続きは次回とさせて頂きます。
(実はこの表を作るのに想定外の
多大な労力を要し、投稿が遅れました。)
<続き>
高輪新駅は、運賃競争を
しないのか?!(2)
https://ameblo.jp/shimpo-shiho/entry-12584110598.html