※「精神医療を考える」シリーズ一覧
(全7回の予定)
https://ameblo.jp/shimpo-shiho/theme-10112062998.html
前回の続きです。
(前回)
【精神医療の問題1】
精神病院に4年閉じ込められた
彼女の壮絶体験「入院は社会的制裁、
市役所も児相も同意」
https://ameblo.jp/shimpo-shiho/entry-12578876607.html
精神病院から出られない
医療保護入院の深い闇
現場医師の裁量で
強制長期入院も可能になる
風間 直樹 : 東洋経済調査報道部長
/井艸 恵美 : 東洋経済 記者
2020/03/01 5:25
https://toyokeizai.net/articles/-/331577
当事者からの声が
140件以上集まった
⇒やはりレアケースではなく、
よくあるケースなんでしょう。
「せいぜい1~2カ月だと思って
同意したのに、まさかこんなに
長くなるとは思わなかった」。
「精神科に入院している場合、
まず弁護士につながることが
非常に難しい。今回弁護士が介入しても、
病院側は『社会に迷惑をかける』
などと、極めて抽象的で法的根拠のない
理由を繰り返し、なかなか
退院に向けた話が進まなかった」。
⇒この辺は前回記事の振り返りです。
ぜひ前回記事もお読みください。
家族1人の同意が必要というのも、
入院する時点に限ってのものだ。
いったん入院してしまったら、
その後家族が同意を撤回しても、
入院継続の必要性の判断は
あくまで指定医に委ねられることになる。
米田さんのケースでも妹が
退院を求めても、なかなか
出られなかったのはそのためだ。
⇒非常に恐ろしい話です。
なお、成年後見の申立ても、
今は申立の取り下げが
できなくなりました。
自分の希望する後見人が
選ばれなさそうだから取り下げる
なんて人もいたからですが。
ただ、これは関係ない話と
言いうるでしょうか?
<参考記事>
成年後見制度 潜む罠
あなたも利用するかもしれない
https://ameblo.jp/shimpo-shiho/entry-12327567629.html?frm=theme
まるで犯罪者扱い「成年後見人」で
地獄見た家族~認知症の夫を
支える妻のあまりに過酷な現実
https://ameblo.jp/shimpo-shiho/entry-12543043466.html?frm=theme
医療保護入院は精神保健福祉法が
定める強制入院の1つ。本人が入院に
同意しない場合に、家族など
1人の同意に加え、同じく1人の
精神保健指定医の診断があれば、
強制入院させられる。
自由の制約という点では同じ
刑事事件の場合、逮捕・勾留には
現行犯以外は令状が必要で、
その発行には裁判所の判断が
介在するが、医療保護入院には
それがない。刑期の決まっている
刑事事件に対して、医療保護入院には
入院期間の定めがない。
⇒警察官・検察官・裁判官・刑務官
をすべて一人で兼ねていて、
好きなことができるようです。悪用すれば。
医療保護入院はある人を入院させたいと
考える側にとって極めて使い勝手が
よい制度で、実際その件数は
年々増加している。厚生労働省によれば、
2018年度の医療保護入院の
届け出数は18万7683件(「衛生行政報告例」)。
6万件前後で推移した1990年代前半
と比べ、3倍超に膨らんでいる。
⇒ただただ恐ろしい話です。
絶大な「指定医」の権限
また入院後に患者や家族が、
第三者機関である精神医療審査会
に対して、退院請求や処遇改善請求を
行う制度もあるが、
「ほとんど形骸化している」と、
同制度に詳しい関係者は口をそろえる。
⇒やはりやりたい放題のようです。
退院が認められたのは206件中1件
実際、昨年5月には、米田さんの
退院請求、処遇改善請求とも
退けられている。退院が認められない
理由は、「入院者に病識や自省がなく、
その治療の必要性に関する認識が
不十分であるため」だとされたが、
その判断の具体的な根拠は示されていない。
⇒根拠を示せないのに、勝手な病名を付けて
勝手な治療をして、退院を認めない……
恐ろしい話です。
東京都の精神医療審査会が
2018年度の退院請求審査206件のうち、
退院を認めたのはたったの1件。
もはや「開かずの扉」となっている。
⇒無いのと同じですね。
刑事裁判の再審も「開かずの扉」と
言われておりますが……。
最後に、悪徳医師の本音として
本当に恐ろしい話が出ています。
やりたい放題ができる
証拠でもありますね↓
今年2月、最高裁判所は診療報酬詐欺で
一審、二審と有罪判決を受けていた
ある精神科医の上告を棄却した。
懲役2年執行猶予4年の有罪判決が
確定したこの医師は、一審の有罪判決後、
こうした内容のメールを送っていたという。
「僕は1つだけやってやろうと
決めてることがある。捜査機関の奴らが
認知症やら何やらで精神科に来たら
問答無用で隔離室に放り込んで、
徹底的に痛めつける。絶対出さないし
いくらでもいてもらう。完全に壊してから
自宅に引き取らせる。厚労省関係者も同じ」
(2019年5月18日付メール)