また、「ジャンニ・スキッキ」

ですかと言われそうですが、

本当はこの話題は、

2回で完結したつもりでした。


別ウィンドウでは↓

https://ameblo.jp/shimpo-shiho/entry-12573773614.html

 

※ なお、オペラに見る相続争い

 ~ジャンニ・スキッキ~その1

はこちら↓

https://ameblo.jp/shimpo-shiho/entry-12574324496.html

 

ところが、その後も色々情報を

得ることができまして、

番外編を書こうかな、

という気になってきました。

 

そんなわけで、ご興味おありの方、

お付き合い頂ければ幸いです。

 

 

【情報1】

地獄の底のジャンニ・スキッキ
第362回 イタリア研究会 (2010年7月27日)
演題:「地獄の底のジャンニ・スキッキ」
講師:白崎 容子(慶応大学文学部教授)

https://itaken1.jimdo.com/2010/07/27/%E5%9C%B0%E7%8D%84%E3%81%AE%E5%BA%95%E3%81%AE%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%8B-%E3%82%B9%E3%82%AD%E3%83%83%E3%82%AD/

 

たまたまこのサイトを

見つけて読んでみました。

 

このオペラのみならず、

ダンテ「神曲」についても詳しくて、

大変興味深いのですが、

ただ、超長文なのです。

 

まず当初は、「その2」に、

(2/15追記)として要旨を補筆しました。

 

しかし、結構な分量になったことや、

後述の【情報2】とした

コメントを頂いたこともあり、

独立投稿とした方が良いかな?

と思った次第です。

 

(なお、2/15は東京に研修に

行く予定がありまして、

追記作業をしていたら、

外出の時間が迫っており、

実は追記も不完全でした。)

 

御興味ある方は、

ぜひリンク先の本文を

頑張って読んで

頂ければと思います。

 

ただ、難解に思われる方、

時間の無い方のため、

私の独断偏見で、

興味深かったところを

何点かだけ指摘します。

 

(修道院に「たくさん寄付すると

盗んだ金だったと言われるから」

も、これを読んで思い出しましたので、

「その2」に補筆しました。)

 

パオロとフランチェスカ

フランチェスカ・ダ・リミニ

(チャイコフスキー)や、

トリスタンとイゾルデ』のトリスタン

(ワーグナー作品)も地獄にいる。

他にも著名人が多数。

(宗教上問題のある方も。)

とにかく、ここ(=地獄)に行けば

色んな有名人に会えるかも。

 

・ジャンニ・スキッキがいるのは、

そのすぐ下はもう悪魔大王、という、

最下部に近いあたりだそうです。

 

・ダンテのこのエピソード(=スキッキ)

の扱いは、ご覧のとおり、

ものすごく軽い。

たった5行の記述から

あのような楽しいオペラが

出来上がった....

 

・罪の重さはアリストテレスの倫理観

基づいて決定されていて、

とっさに犯してしまった罪というのは、

殺人であろうが強盗であろうが、

罪はもっともっと軽くなるが、

悪知恵を使って策略を

めぐらした結果の悪企み、

というのが、ともかく重い罪になる。

現代日本の刑法でも

計画的となると

不利な情状とはなるにしても、

ちょっと発想が違いますね。

 

・ブオーゾには借金も相当あり、

また、シモーネはその息子、

という説もある。

 

・ラウレッタのアリア

「私のお父さん」は、可憐そのもので、

切々とお父さんに訴える演出と、

最近は、どちらかというと

ワルっぽい感じもある。

(虚偽遺言作成を教唆)

 

 

【情報2】 crystal-queen-q 様コメント

その2」の方に、大変長く熱い

コメントを頂戴しました。

 

こちらも全文を見て頂ければとは思いますが、

色々刺激的だったので、

私見を交え、一部ご紹介します。

 

オペラもyoutubeで見る

時代が来たんですね(^_^;)
 

⇒はい、歳がバレますが、

私が初めてオペラに触れた頃は、

LPレコードの時代です。

それでなくとも結構高価なのに、

オペラだと何枚組にもなっていて、

簡単には手が届きません。

 

しかも、当然音だけで、

動画はありません。

想像するだけです。

 

また、海外公演の収録はもちろん、

日本公演でも、原語上演が基本で、

言葉の壁もありました。

 

LPには、対訳は付いていました。

ただ、外国語を追っていくと

いうのは結構大変です。

 

しかも、英語は稀で、

イタリア語。ドイツ語はまだ

ローマ字読みに近いから良いですが、

フランス語は結構苦労します。

 

もっと強烈なのはロシア語で、

もう文字からして違うので……。

 

では、オペラに限らず、

LPが手が出ない場合はどうするかですが、

NHKのFMでは、今以上に、

良質のクラシック番組が多数ありました。

 

また、FM Fanといった、

FM雑誌もありました。

 

これらで情報を得て、

片っ端からカセットテープに

録音する、という感じ

(ミスる恐怖にスリルを感じながら)。

 

しかし、オペラの場合、

対訳が欲しい……。

 

大きい楽器店に行くと、

音楽之友社とNHK出版から、

ごく一部の対訳が出ていました。

しかし非常に限定的で、

著名なものでも入手できない

場合もありました。

まあ、売れませんよね。

 

ところが、LD(レーザーディスク)が出たり、

家庭用ビデオ(VHSとかβとか)が出たり、

さらにDVDが出て、

そして今はネット動画、

ということで、気軽に無料で動画を

見られる時代になりました。

 

しかも、動画であれば、

字幕が付けられるので、

対訳を探したり追いかける

苦労もなくなりました。

 

(なお、オペラ上演も、

今は字幕を付けるようになりました。

それにより、「原語より乗りが悪い」

「聞き取れない」とも言われていた、

日本語上演も消滅してしまいました。

(オペレッタの台詞部分はあるかな?))

 

なんか、この話だけで、もう結構な

長文になってしまいました。。。

 

ただ、このように、昔は敷居が

非常に高かったわけですが

(お金も、基礎教養も)。

 

昔はクラシック人口は1%

(人口1億なら100万人)、

オペラ人口はさらにその5%くらい

(5万人?!)などと言われておりました。

 

でも今は、格段に敷居が

低くなったと思います。

教養でなくて娯楽として、

1人でも多くの方に、

楽しんでもらえればと思います。

 

私は1度だけ、オペラを劇場で鑑賞した事が

ありますがキチンと正装して緊張して見たので
あまり楽しくありませんでした。
(マエストロ・ムーティの舞台でした)


⇒正装した方が良いというご意見もありますが、

これも敷居が高くなる一因という気もしますし、

よほどくだけた服装でなければ、

平服でも良いと思います

(個人的見解)。

特に、緊張してオペラに入り込めなくなる

というより、リラックスして、じっくり聴ける方が、

よりよいように思います。

オペラって、こんな風に

観客が笑っていいんだ

Σ(°д°ノ)ノ って、

動画みてビックリですよ。

 

⇒オペラって、高尚な芸術だと、

誤解されて思っていらっしゃる方が、

とても多いと思います。

私なんか、オペラ観ながら、

お笑い場面で、

「高尚なもの観ていると

思われているのかなあ」

などと思うこともあります。

 

もっとも多いのは、

やっぱり惚れた腫れた

の恋愛ものです。

 

次は、嫉妬や恨みの

ドロドロものかな?

(専門用語ではヴェリズモ

などともいう)

 

また、フィガロの結婚

(モーツァルト)など、

機知に富んで大いに笑えます。

 

ばらの騎士(R.シュトラウス)も、

不倫から始まり、最後は、

別の浮気男をドタバタで

やっつける話です。

 

そして、私が知る限り、

もっともお下品かつ笑えるのは、

アルジェのイタリア女

(ロッシーニ)で、

今では差別用語になるものも含め、

新喜劇かなんかのようです。

 

(なお、似た題材で

後宮からの逃走(誘拐)

(モーツァルト)もあり、

こちらはもうちょっと真面目です。)

 

 「o mio babbino caro」ですが
ドタバタな場面で残念、と仰ってたけど
私は陰険で強欲な場面が

この曲で雰囲気が
一転するのがとても

効果的だなあと見ていました。


このbabbino、という言葉。
すごく甘えた言い方なんですよ。

 

イタリア語口語で「お父さん」はPapà。
以前私が住んでいた中部あたり、またこの
オペラの舞台のトスカーナ地方はbabboと
言います。全土で通じる言葉だけど
使う地方が限られる感じです

 

日本語でいう「オトン」的な?(笑)
babbinoはなんて言うか・・・
「おとうちゃま」みたいな感じですかね。
お父ちゃま大好きよお願いがあるの・・・
みたいな甘美な歌声でした。でも後ろ手に
遺言書をちゃっかり持ってたりして、
会場と一緒に私も笑っちゃいました(´▽`)


⇒前述1の2種の演出関連ですね。

最近は後者(悪女?)の演出が多いのかな?

しかし、イタリア語がお出来になると、

一層興味深くなりそうですね。
ところで、-inoとか-ettoとかは

縮小形なのでしょうか?

余計かもしれませんが、

劇中でmulaと言ってたので、ロバでなくラバですね。
粉引きの原動がまだ動物だった頃の
お話なんでしょうかね?


⇒前述1でもラバとなっていますね。

後ほど直します(予定です)。

それから手を洋服に隠して

「ギベリーノのように。」と言っていて
字幕ではギベリンとありましたが、
なんの事か分からずググッちゃいました。
教皇派とローマ帝国派ね

・・・フィレンツェは教皇派の

グエルフォ=ゲルフだったんですね。
はーーー色々勉強になりました~♡

 

⇒この辺は私も詳しくなく、

勉強になります。

Wikiではとりあえずこの辺など。

日本のように、多少色々あっても、

島国でまとまっているわけではなく、

小国乱立もヨーロッパでは

珍しくないようですし、

ヴェルディの頃の統一機運も、

そういう事情からのものなんでしょう。

 

ということで、興味深いご指摘

ありがとうございました。

 

 

 


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