今回も、【死について考える】シリーズです。

前回の記事で書いた、キュブラー・ロス博士や

デーケン教授についても触れた文章を、

会員用会議室に書いておりました。

一部修正の上、こちらにも転載します。

 

なお、これを書いたのは、「投稿日時 2011/3/28」で、

つまり、東日本大震災から、

まだ半月くらいしか経っていない頃です。

 

なお、このシリーズは、

今後も不定期で投稿したいとは

思っておりますが、

こればかりというのも何なので、

次回以降はまたあれこれ違う話題を

書くつもりです。

 

 

(関連記事)

【死について考える1】
 安楽死と相続の問題
https://ameblo.jp/shimpo-shiho/entry-12566141955.html
【死について考える2】
 「死にたい」と言われたとき……(1)

https://ameblo.jp/shimpo-shiho/entry-12571169243.html
【死について考える3】
 「死にたい」と言われたとき……(2)(前記事)

https://ameblo.jp/shimpo-shiho/entry-12573038105.html

【死について考える4】死の受容と音楽療法(本記事)

 

 

(以下本文)

私はかなり昔ですが、音楽療法などにも

ちょっと興味を持ったことがありました。
一般的には、歌ったり簡単な楽器を

演奏させたりする方が多いのですが、
「鑑賞」による音楽療法というのもあります。

例えば、鬱(気味)の方に

どういう曲を聴かせると、

多少とも良い結果を出せるか、とか・・・。
 

で、ベートーヴェンの5番(運命)が良いとか

※↑R3.5.5リンク切れとなっていたので、

別の動画に差し替えました。

 

ブラームスの大学祝典序曲が良いとか、

 


色々説はあるようなのですが、

どうも私はそういうのが

結局信用できなかったんです。

やはり個人差もあるし、

それから同じ人でも、

その時の精神状態によって異なるのでは、

そんな気がしています。

多少とも気分が落ち込んでいるときに、
明るい曲を聴いて、それに引きずられて

気持ちが晴れやかになることがある一方、
その明るさについていけず、

かえって落ち込むこともあります。

では暗い曲ならどうかというと、

ますます暗くなってしまうこともありますが、
逆に、その曲に慰められたり、

自分の方が幸せと思えたり、
人生の深さが感じられたり、
アリストテレスのカタルシス論のように、
悲劇に一緒に涙して、

そして心が浄化される・・・

ということもあります。

この現象を考えるのに

役立つと思われるのは、
アメリカの精神科医キュブラー・ロス博士や、

上智大のデーケン教授による、
悲嘆のプロセス」という見解で、

(これも一概には言えませんが、)
人間がつらい思いをしたときには、


麻痺状態・否認・パニック

・怒り(自分・他者・運命・神・・・)・幻想(取引)
・抑鬱(孤独感)・無関心・受容・希望・・・
 

のようなプロセスを通ることが多い、

というものです。

結局、この悲嘆のプロセスで、

上向き状態なのか下向き状態なのか、
というのが結構重要なのではないか、
それからもちろん、

落ち込みの程度や質の問題にも

よるように思います。

私の個人の嗜好を申せば、
マーラーは若い頃は溺れるように聴いていて、
マーラー協会に入っていた時期さえありました。
最近は、もうちょっと冷静に聴けます。

レクイエムは、激情系(モーツァルトヴェルディ)と、
癒し系(フォーレデュルフレ)が

あるように独断で思ってまして、
今は後者を聴きたい気持ちですね。

 

 

※↑R3.5.5追記 フォーレとデュリュフレの動画を追加しました。


もちろん、バーバー・アダージョや、

バッハ・G線上のアリア

大変な名曲と思います。
 

ただ、G線上のアリアは

あまりにも有名になり過ぎてしまったので、
それほどは知られていませんが、

最後に、心にしみいる点では

優るとも劣らない私のお気に入りの曲を

ご紹介したいと思います。
 

http://www.youtube.com/watch?v=AQQshAK3vzs&feature=related
バッハ・無伴奏ヴァイオリンソナタ

第2番BWV1003から

第3楽章アンダンテ・・・

と正式には言うのだそうです。

 

(当時のことを思い出すと、

もの悲しい気持ちがよみがえりますね。
あと1か月くらいで3月11日がまた来ます。)

 

 


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