自立支援、超高齢社会を支える地域のカタチ | ほっこり 知恵袋

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在宅医療カレッジ特別企画では、超高齢社会の自立支援をテーマに地域での取り組みも含めて議論された。健忘録として記しておきたい。


そもそも自立支援とは何か?
3つのキーワードが挙げられる。
▪ADL の改善
▪生活の継続
▪自己決定→尊重はどこまでか?…モラルエコノミー(道徳経済)
      支える仕組みはどうか?…地域、市民への啓蒙活動
「超高齢社会の特徴」
▪実態と認識のズレ(例えば30年以上前に寿命がこんなに延びると思っていなかった。暮らし方の準備がされていない。)
▪お金を稼がない期間が長くなっている。(世の中のために役立っているだろうか?)

高齢者の自立支援は、心身機能の改善だけではなく、尊厳の保持の為にある。
自立支援を受けながら、自己決定、自己実現する。


ここで、ふと疑問に思ったことがある。自己決定できない場合はどうするかということである。例えば、認知症の場合はどうだろうか?自己決定は、高齢者が自分の意思を伝えられる状態のときに、いつでもしておいてよいのではないか?
もし、家族信託のようなものがあればどうだろうか?
自己決定できる健康状態のときに、家族で決まりごとを作り引き継ぐのはどうか?

高齢者の普通の暮らしとは何か?(ジャーナリスト浅川氏の言葉抜粋)
①自立:自己決定、自己実現
②社会参加(老人福祉法)、対話
③満足死、自然死(大往生、老衰)

地域で自立支援するには?
高齢者が活躍できる潜在的ニーズを引き出すこと
デザイン思考で考えるとよいのではないか?
「着想」高齢者のソリューションを引き出す。問題点、機会も。
「発案」アイディアの創造、構築。
「実現」高齢者が活躍できる場、経済的にも潤うには?

かつてない超高齢社会、高齢者自身も戸惑っている。積極的な生き方とは何か?
社会参加はどうすればよいのか、関わりかたを模索している方も多い。
ボランティア活動に関わっているかたもいるが、地域のなかでどのように役に立っているのか明確なほうがよいかもしれない。それこそ、各地域でのコミュティーデザインが必要になる。デザインの仕方は、勉強中の学生に参加してもらうのもよいかもしれない。地域創成という言葉が叫ばれている。地域に高齢者も積極的に関わるべきだと思う。「できること」を出し合えば、面白いことができそうだ。カフェでの活動で、高齢者の多様性と新しい発見に驚いている。
人生経験の豊富な高齢者は、地域の大いなる資源になると思う。
自立支援は、生き甲斐を動機付けることも必要なのではないか。心身の改善と生き甲斐はセットになっていると思う。