第18回「急な介護に備えて~知っておきべき親のこと~」 | ほっこり 知恵袋

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親の介護は急にやって来ます。防災グッズを揃えて、防災訓練をしておくように、介護も準備が必要ではないでしょうか?
第18回「オリーブの木」では、「親」を知るきっかけとして『親ブック』を活用した情報の整理しました。ケアポット株式会社、スーパーアドバイザーの磯田明子さんをゲストにお招きしました。
いざというときに、知りたい情報を本人から家族が知ること、または家族が他者へ伝える時にあったらよい情報、ツールに『親ブック』があります。

『親ブック』は家族が本人に聞き書きをしてもよいし、本人に書いてもらってもよいです。または、ボランティアの方やご友人が聞き書きしてもよいのです。極秘情報というよりは施設の方や介護関係の方、医療関係者などに知ってもらいたい情報を、個人の物語として知ってもらうためのツールです。どのような思い出があり、大事にしていること、友人関係、日常生活の過ごし方、趣味、嗜好品などです。


ご本人の素敵なエピソードを語ってくれた方がいました。
90代の女性です。「思い出の場所は、この教会よ。ここで主人と出会ったのよ。もう70年前ですけどね。」頬を赤らめて話す姿は、まるで少女のように可愛らしかったです。❤😘
「年をとって、失うものはなにもないです。家族が財産、みんなが幸せでいてくれることです。」
80代の方は、「一人で暮らしているけれど、娘が心配してくれるのよ。一週間に何度も来て、エアコンの掃除までしてくれるの。面倒くさい時もあるけれど、有難いことです。他にも気付いてくれるように、情報交換することは大事ですね。掃除だけでなく。(笑)」😄
親子参加の方は、子どもの立場よりお話いただきました。
「一緒に暮らしているので、何でも知っているつもりでしたが、エピソードは知りませんでした。本人が大切にしていることを改めて知ることができ、よかったです。書くことはよいですね。」
夫妻で参加の方は、客観的な見方に改めて気付かされたこと、趣向は何で、どの様な介護を好むかにも気付かされたようです。

ジョハリの4つの窓のうち、秘密の窓を解放すると他者との交流がスムーズになります。「自分が知っているが他人は知らない。」を「親は知っているが家族は知らないこと。」に置き換えてみます。
「知っているつもり。」が「実は知らない。」ことに驚きます。
家族であっても、同じことを考えているわけではありません。だからこそ、情報の開示は必要です。その裏にあるエピソードや物語は
個人が最も大切にしている宝物なのです。自分史、家族史は堅苦しくなく、家族の心に響くものであることが重要ではないかと思いました。奥様と自分史づくりをされている方がいました。写真を結婚してからの分を編集しているそうです。長いので、出来たところから毎年結婚記念日に確認しているそうです。素敵なご夫妻ですね。💕😘


それぞれの家族の形で歴史を積み上げていくのですね。
記録すること、それを他者へ知らせるツールがあるのはとても便利です。急に介護が必要になっても、どの様な介護がその人らしくいられるのか知る為に「親ブック」活用したいと思いました。
磯田明子さん、参加者の皆様、ありがとうございました。