第17回「居場所ってなんだろう?」 | ほっこり 知恵袋

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第17回市民と介護を考えるカフェ「オリーブの木」は、「居場所について」考えてみました。
ゲストに、富山県砺波市(となみし)で社団法人Ponteとやま理事・みやの森カフェ主宰をしていらっしゃる加藤愛理子さんをお招きしました。加藤さんは、ご自宅をカフェとして開放しています。17回の転居の後、2014年に砺波市庄東地区へ。カフェを始めたきっかけは、個人的な事情だそうです。両親高齢の問題、今後の自分たちの老後の事などetc...。
介護の問題、病気、老後の問題は、自分だけではなく、すべての人に共通の課題であることに気づかれた加藤さん。「みんなで考えて行動したら、不安が少なくなるのでないか。」つまり、個人的事情の小さな社会化をしようと試みた訳です。
 
一般社団法人「Ponteとやま」
ケアラーズカフェのほか、砺波市との協働の認知症カフェ「ほっとなみほっとカフェ」、子どもたちの楽しい体験の場、学習支援、保護者向け支援者向けの講座開催、相談、「生きづらさを抱えている」若者たちの就労支援活動、県内外のネットワークと情報交換。
 
加藤 愛理子さんプロフィール】
1955年生まれ。大学卒業後、盲学校教諭、YMCAフリースクール講師、Y`sさくらカフェ担当。
「Ponteとやま」ができること
★悩んだときに駆け込んだり、力を発揮できる居場所の提供。
★困っていることを聞き、整理して情報の提供を行う。
★それぞれの人が必要とする情報収集と提供を行うための学習会、ケアラ―の会、当時者会の開催。
★必要に応じた自助、互助システムを作っていく。
★子供たちが生きる力をつけられる体験プログラム、学習サポートを行う。
★とぎれない(年齢に関係ない)支援を行う。
 
大切にしたいこと
★誰もが当事者である視点を持つこと。
★個人の悩みと思っていたことが、実は社会化できる種であると思うこと。
★自分ができることが必ずあると思うこと。
★自分のペースでゆるやかに、楽しく。
 
加藤さんの話を聴いて
加藤さんは個人との距離感が絶妙なことです。主宰者の距離の取り方はとても難しいです。
常に中立であることが必要だからです。共感はしても、依存はさせない。自分自身で答えを見つけることが主眼となっているからだということ。どんな人とも、真摯に向き合う姿勢は素晴らしいと思いました。
 
ワークショップ
居心地の良い場所とは?
*いやなやつがいない。
*共有できるところ。
*違いが認められるところ。
~共有するには?~
*相手を尊敬すること。
*否定しない。→否定する場合は、その背景をみんなで考える。
*一緒に食事したり、出かけたりする。
居心地の良いところを作るには?
*ご縁を大切に
*美味しい食事や音楽
*子供を連れてこれるところ
~いつから始めたらよいか?~
「やるといったらやる!」(加藤さんのアドバイス)
相棒は必要か?
会計は会社で処理する
目的をはっきりさせる。(加藤さんのアドバイス)
 
居場所とは?
*役割があること
*闘いの場
*聞いてくれる場
*自分の立ち位置をはっきりさせること。
*主宰者が楽しく、気持ちよく続けられること。
 
まとめ
★居場所は、様々な理由で訪れる場所であること。敷居を低く。
★自分の立ち位置を定めること。
★「自分の悩み」は「誰かにとっての悩み」、ひとりで悩まない。
★居場所に訪れる人には、何かしらの役割がある事。