地域包括ケアに向けた取り組み | ほっこり 知恵袋

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本日、三軒茶屋リハビリテーションクリニック企画 JR東京総合病院リハビリテーション科共催のシンポジウム「地域包括ケアに向けた取り組み ~欧州と日本の実践から~」に参加しました。感想を述べます。
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なぜ地域包括ケアシステムが必要なのか?
目標は、「住み慣れた地域で、尊厳ある暮らしを継続すること。」ではないでしょうか?それは欧州でも日本でも同じことのようです。欧州と日本の違いは、ケアに対する考え方にありそうです。欧州では、プライマリーケアが確立されていて、家庭医と本人、家族の信頼関係が密接です。プライマリーケアとは、本人と地域住民が主体となって自己決定する考え方に基づいています。つまり、地域における最適を地域が自ら選ぶことでケアが成り立っています。
大きく分けて、2つにケアがあります。一つは、「地域を基盤とするケア」もう一つは、「統合ケア」です。病院を退院してからは、当事者が自分で居場所を選ぶ仕組みになっているそうです。本人、家族の話し合いが優先され、医療その他の専門職はその上で対話に参加し、地域と関わっていくお手伝いをする役のようです。
家庭医制度の確立は、寄り添う医療であり、個人、家族の健康を支えています。
日本の場合は、個人よりも制度が優先されています。制度の押し付けから、個人が縛られているように感じます。介護保険制度がそうであるように、ケアプランは個人の生活、パーソナリティよりも制度から選択しているように見えます。
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ひらめき電球なぜ、欧州と日本は違うのでしょうか?
欧州は、「個人の自立した生活」を地域や医療が支援する形になっています。自立支援が主体です。一方、日本はケアをする側、される側の区別がはっきりして、される側が主体となっています。する側の負担は過重になっています。ここは見直す点ではないかと思いました。ケアは一方的であっては継続できません。継続的なケアは、お互いに支え合う関係でなければならないのです。
ひらめき電球セルフケアを確立するには?
患者本人が積極的に自立を目指す環境を作ることが大切です。ディスカッションでは、セルフケアのグループを作り、相互に学び合う環境を作ってはよいのではないかという意見がありました。
ひらめき電球どのようにグループを作るか?
同病者の仲間ではなく、生活スタイルが同じ人達の集団、または同じ趣味でもよいのではないかという意見がありました。年齢関係なく、楽しめる環境であれば、モチベーションも上がり、お互いに前向きに支え合う関係が出来るのではないかと思われます。とても素晴らしい案だと思います。
メモまとめ
個人の生き方を優先するには、人間らしくあることです。好きなことをして、ワクワクした感情を持ち、お互いに尊重した関係を作ることが大切ですね。全人的、人間復興こそがトータルケアではないかという意見もありました。地域包括は、人間包括のような気がしました。ニコニコ