統合医療展『経口摂取で看取る終末期の食事ケア』を聴講して | ほっこり 知恵袋

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『最期まで自分の口から食べたい』というのは、人間の本能ではないでしょうか?口から食べるための工夫には何があるでしょうか?気付いた点をまとめました。人間である以上、好みがあるので、本人が食べたいと思うものを食べてもらう。栄養価よりも、五感を刺激するものがよい。食べるための準備のポイントは、姿勢、一口量、食塊を作りやすく、飲み込みやすいもの。嚥下する時の姿勢は、椅子に座って、うつむき加減の姿勢。一口量は、嚥下できる量を。食形態は、柔らかく飲み込みやすいもの。食塊が、舌根部まで送られ、バラけないこと。彩りが綺麗で、食欲がわく形態をしていること。終末期の場合、基礎代謝を考えたカロリーをとること。食事量が減るのは当然。無理に食べさせない。量よりも、その人が癒されるものを考える。終末期は、引き算の医療と捉えること。その人らしさを大切にすること。お釈迦様の言葉に「人間でなければ、人間を救えない。」とあるそうですが、そうかも知れません。終末期は、人生の幕を閉じる時期。静かに厳かに、旅立ちのお手伝いをする気持ちでいたいです。そっと寄り添うことも大切ですね。含蓄のあるお話でした。