虫歯の原因菌として有名な「ミュータンス菌の感染は、脳出血や潰瘍性腸炎のリスクを4から5倍高める。」と大阪大学大学院歯学研究家薬理学 准教授 和田孝一氏に研究グループで明らかになりました。原因はミュータンス菌のコラーゲン結合アドへシンタンパクをもつもので、尚且つグルコース側鎖をもたない高病原性株と言われています。
和田氏はこのことについて、次のように説明しています。
「健常者は高病原性のミュータンス菌に感染しても発症しない。
血管や腸に炎症がある場合に発症のリスクが高まる。」と。
ミュータンス菌の侵入
歯と歯肉の間から、血管内へ浸入します。
グルコース側鎖をもたない高病原性株は、白血球に貪食されにくいため、細菌が血液中に侵入した状態(菌血症)となり、全身へ広がっていきます。
まとめ
虫歯の病原菌、ミュータンス菌のなかには、構造上、菌血症を起こすものがあります。脳出血や、潰瘍性腸炎などの炎症をもつ人は、ミュータンス菌があることによって、発症のリスクが高まること。つまり、口腔ケアを十分にして、細菌数を減少させることが大事です。
お口の中は、感染源に最もなりやすいところです。
日頃の歯磨きや、歯間ブラシの使い方、洗口剤の使い方を見直しましょう。
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