新しく入れ歯を作り替えると、噛みあわせの高さが増して、顎のラインがすっきりみえます。痩せたわけではないのに、噛みあわせの位置が高くなると、すっきりした顔貌になります。一方、口角が下がると黙っていても、怒っているように見えてしまいます。入れ歯のメンテナンスは、「噛めれば良い」だけではありません。
毎日使うものですから、知らずに噛みあわせの高さがすりっ減ってしまいます。
次のことをチェックしてみましょう
最近、顎ががくがくすることはありませんか?
そう、歯が一本もなくても顎関節症になるのです。
上下総入れ歯の患者さんにも、顎関節症の方がいました。
噛みあわせの歯がすっかりすり減ってしまってうと、顎関節の関節円板がスムーズに動かなくなります。
歯の形はありますか?
すり減ってぺったんこになっていませんか?
歯は、山と谷がないと噛みあいません。お肉など、噛みきれなくなっていませんか?
ところで、入れ歯はどこで支えているの?
総入れ歯の場合は、上の入れ歯は大気圧によってついています。
上顎結節というところで支えています。上顎のほっぺた側にある大きな結節(左右両方にあり。)
下の入れ歯は、レトロモラーパッドというところで支えています。奥歯(第二大臼歯)のさらに奥にある骨(左右両方にあり。)さらに、べろ、唇、頬の筋肉によって支えられています。
入れ歯は、筋肉や骨などによって支えられていますから、その変化に応じて調整する必要があります。
顔貌は、入れ歯がすり減ってきた目安になります。
最近、顎ののラインがたるんできたら、注意です
噛みあわせの高さが低くなっているかもしれません。
ぜひ、定期的なメンテナンスを!
余談ですが、宇宙では入れ歯は使えません。
将来、宇宙旅行をされる方、ご注意ください。