深夜にこんばん優☆ & こんばんポノック♪
思えば20年ほど前から勢いに拍車が掛かり始めた旧譜のCD化。
ボーナストラックを収録したり、リマスターしたり紙ジャケ化
したりと、同じアルバムをいったい何回出し直せばいいのか。
ストーンズなんてリマスターにリマスターを繰り返して、何度リマスターすれば気が済むのやら。
最近はデラックスエディションと称して、オリジナルのアルバムに、B面曲や未発表曲を収録
したボーナスディスクと、時には貴重な映像を収録したDVDを付けて再発するやり方が主流。
自分もザ・フーのアルバムを何枚か買い直しましたが、ザ・フー
以外にも次から次へと出るので、買うのを止めてしまいました。
旧盤持ってるのに出る度に買い直してたらキリがないからねぇ…ザ・フーの『ライブ・
アット・リーズ』なんて買い直しても買い直しても新しいバージョンが出るんだから。
最近もニルヴァーナとかスウェードとかデラックスエディションで出てるけど、グッと我慢してます。
他にはボックスセットなんてのもありますか。
これも、ただオリジナルアルバムをセットにしただけのものからライブ
テイクや未発表曲、未発表テイクをゴッソリと収録したものまで様々。
ボックスはむか~しピストルズとジョイ・ディヴィジョンのを買ったなぁ。
最近はドアーズのボックスを買って、実はスミスのボックス
も買ってしまったんですが(これに関してはまた別記事で)。
これだけ旧譜の再発売が活発化するということは、要するに新譜が売れてないということなんでしょう。
自分としても90年代中頃ぐらいまでならともかく、今だったら得体の知れない
アーティストのCD買うよりは、安全パイで旧譜の再発盤買っちゃうもんなぁ。
ただ、今のこの状況はどう考えても健康的とは言えないと思う。
このままじゃ(広い意味での)ポピュラー音楽はどんどん衰退してしまう!
クラッシュが『1977年にはエルヴィスもビートルズもストーンズも必要ない!』と叫んだ様に、
『古臭い音楽を聞くなら俺たちの曲を聞け!』と大口叩いてくれるバンドは出て来ないものか。
確かに旧譜の再発には有り難い面もある。
長いこと廃盤状態でプレミア付きのアルバムが手軽に聞ける様になったり、
問題のあった音質がアーティストの本来意図した通りの音に修整されたり。
でも、やっぱり今聞かれるべきは新しい音でなければならないのでは?
…なんて、新しい音に耳を開いていない自分に対しての戒めでもあります。反省反省。