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風琴工房詩森ろばのブログです。

なにしてたのかしら。前回のブログが残花東京初日。
びよっと時間が過ぎ去ったなあ。。。


おかげさまで、残花は連日満員御礼で、
得難い夢のような時間を過ごしました。
ラクできない演目で、
ラクするつもりももちろんないんですけど、
ひさしぶりだ。このズッシリとしたカンジ。
原爆の恐ろしさも、戦争の無意味さも、
それはもちろん伝えたいことではありましたが、
死の直前まで彼らが生きて、笑って、ごはん食べて、
畳のうえにゴロっと寝転がって、
演劇やって、演劇が大好きで、
初日があったら初日までは生きていたいなと願い、
初日があけたら楽日までは生きていたいなと願い、
楽日が終わったら、次の初日までは死ねないと思う。
そうだ。ちょうどいまのわたしとまったく同じ毎日を
送っていたんだ、と、それをいちばん描きたいと思い、
多くのお客さまがそういうふうに受け止めてくれて、
とくべつな作品になるんだろうな、と思ってましたが、
思った以上にとくべつで、
ちょっとまだまとめる言葉が浮かびません。
彼らがやっていたのは戦意高揚のための移動演劇。
でもそこに対しての総括は敢えて書きませんでした。
政治意識の高い彼らが、
その反省を生かして作るはずだった戦後の時間も奪った原爆。
じっさいにそのように必死で戦後に書いた三好十郎のことを
死者となる丸山と生き残った八田が思うシーンにわたしの思想は
留めました。


でもホントにいい座組で、
毎日劇場行くのが楽しかった。
座組の皆さんには感謝しかありません。


あれ。長くなりました。
来てくださったお客さま、ほんとうにありがとうございました。
岩手、秋田、東京で3000人ほどに見ていただいたそうです。
わたしの作品としてはもちろん過去最高の集客です。


そして。終わったら記憶にないくらいカラダがドロドロで、
内臓までビッシリ疲労がたまっているカンジでしたが、
必死でinsiderの執筆をしていました。
わたしにしては珍しく稽古入りまでにホンが上がらず、
連載小説のように持っていき、稽古4日目。
完本いたしました。


みんなラストは知らない状態で通し読み。
ラストが近づくにつれ、
ただごとならない雰囲気が漂いだし、
みんなまっすぐただただテキストを見ています。
あれー。つまんなかったかしら・・・と心配してたら、
涙もろいでお馴染みの主演男優、
某ヒロオさんがティッシュを取り出しました。
とはいえ、あとで聞いたら皆決壊寸前だったそうです。


おわったら口々に、
「ヤバい。これヤバい。」
と大騒ぎになっていました。


あー。よかったー。
脚本家としては、ちょっとホッとしたよー。
俳優はね。呼ばれた以上、
ホン気にいらないんで、とはなかなか
降りられないものですからね。


それにしても。
遅れたのになんですが、
続編楽しかったなー。知識は十分だし、
キャラクターも関係もできてるし、
前回からここがこう変わって、というのもとても楽しい。


でもご安心ください。
続編からの方もまったく問題なく楽しめるようになってます。
そして初演見てる方は初演見てるからこそ、
ますます面白いハズです。


かんちゃんがツイッターで、
「hedge続編」じゃなくて「hedge本題」
と言ってくれてました。
まさに。


ここ、自分のブログだからちょっと俺様発言しますと、
わたし、今年、超ノッテルかもですね。
次に執筆控えてる流山児★事務所「OKINAWA 1972」も
年末の風琴新作「4センチメートル」も、
おもしろくなりそうな気がして仕方ないです。
題材選びが全てだなー。
題材が好きならやれるんだよなー。
あと、じつは、最大の苦手分野であった、
PENALTY KILLING書けたのが作家としては大きいかもですね。
体育会系男子の熱い物語に比べて苦手なものなんて
この世にありませんからね。
にも関わらずお客さまに愛していただいて。
頑張って書かなきゃな。命がけで書かなきゃなって。


というわけで、冷やし中華とほぼ同期して、
insider始めました。
特記事項としては、
初演でお馴染みアレもあります。
そして、座席数がスズナリの約半分。
15ステあるからと安心してるとアッと言う間かなって思います。
どうぞチケット確保はお早目に。



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