新天皇の即位の礼 | 日本の歴史と日本人のルーツ

日本の歴史と日本人のルーツ

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① 【写真まとめ】「即位の礼」、純白の伝統装束の両陛下

朝日新聞(2019.10.22、参考)

「即位礼当日賢所大前の儀」に臨む天皇陛下=2019年10月22日午前9時3分、皇居・賢所、代表撮影

天皇陛下の即位を国内外に知らしめる儀式「即位の礼」が22日、始まりました。天皇陛下、皇后雅子さまは朝早くから皇居に入り、準備を進めました。儀式の様子などを写真で紹介します。


② 天皇陛下、即位を宣言=「象徴のつとめ果たす」-内外の2000人参列・正殿の儀

時事通信社(2019.10.22、参考)

「即位礼正殿の儀」で、国内外に即位を宣言される天皇陛下=22日午後、皇居・宮殿「松の間」

天皇陛下の即位の礼の中心儀式「即位礼正殿の儀」が22日午後、皇居・宮殿「松の間」で国の儀式として行われた。陛下は高御座(たかみくら)に上って即位を国内外に宣言し、「憲法にのっとり、象徴としてのつとめを果たすことを誓います」と述べられた。夜には宮殿で祝宴「饗宴(きょうえん)の儀」が行われる。

正殿の儀には安倍晋三首相ら三権の長、180余りの国、二つの国際機関からの賓客約400人を含め、国内外から約2000人が参列した。

「高御座」に立ち、「即位礼正殿の儀」に臨まれる天皇陛下。奥は「御帳台」に立たれる皇后さま=22日午後、皇居・宮殿「松の間」(代表撮影)

午後1時すぎ、天皇専用の装束「黄櫨染御袍(こうろぜんのごほう)」を着た陛下が、皇位の証しとされる剣と璽(じ)などを持った侍従を従えて松の間に姿を見せ、後方の階段から高御座に登壇。続いて十二単(ひとえ)姿の皇后さまが御帳台(みちょうだい)に上った。

打楽器の「鉦(しょう)」の合図で参列者が立ち上がり、侍従と女官の手によってとばりが開くと、天皇、皇后両陛下が姿を現した。高御座の「案(あん)」と呼ばれる台の上には剣と璽、国璽(国の印)、御璽(天皇の印)が置かれた。参列者が「鼓(こ)」の合図で礼をし、えんび服姿の首相が陛下の前に進んで一礼した後、陛下がお言葉を読み上げた。

皇居・宮殿「松の間」で行われた、天皇陛下が即位を国内外に宣言する「即位礼正殿の儀」=22日午後(代表撮影)

平成時の上皇さまのお言葉を踏襲しつつ「国民の幸せと世界の平和を常に願い、国民に寄り添いながら」などの文言を盛り込んだ。

続いて首相が「一同こぞって心からお慶(よろこ)び申し上げます」と即位を祝う寿詞(よごと)を述べ、後ろに下がって「ご即位を祝し、天皇陛下万歳」と発声。参列者も万歳三唱をした。

とばりが閉じられた後、鉦の合図で参列者が着席。陛下に続き皇后さまが松の間から退出し、約30分で儀式は終わる。

正殿の儀は、天皇を「象徴」と定めた現行憲法下では2度目。首相が陛下から約1.3メートル低い位置で万歳三唱をするなど、儀式の根幹部分は前例をほぼ踏襲した。


③ 「即位正殿の儀」天皇陛下が国内外に即位を宣言へ

テレ朝news(2019.10.22、参考)


22日午後1時からの「即位礼正殿の儀」では、天皇陛下が宮殿・松の間で即位を国の内外に向けて宣言されます。

即位礼正殿の儀は平安時代の初期に由来をもち、即位関連行事のなかで最も重要とされています。儀式は宮殿で一番格式が高い松の間で執り行われます。午後1時に陛下が入室して剣や勾玉(まがたま)とともに高御座に上がり、その後、皇后さまも隣の御帳台に入られます。陛下は天皇だけが着られる装束「黄櫨染御袍(こうろぜんのごほう)」を着用し、皇后さまは自身のお印のハマナスもあしらわれた十二単(ひとえ)を着用されます。高御座と御帳台の幕が開き、両陛下の姿が初めて参列者側に明らかにされた後、陛下が即位を国の内外に宣言するお言葉を述べられます。


④ 「即位の礼」知っておきたい12のポイント

SMART FLASH(2019.10.22、参考)

松の間での「即位礼正殿の儀」(写真は平成のとき、JMPA)

令和元年10月22日におこなわれる「即位の礼」は、古式ゆかしく、難解な伝統行事だ。この記事を読むだけで、その意味がすっと頭に入ってくるはず。皇室ジャーナリスト・久能靖氏が解説する。

●即位の儀式・行事は40近くある

「5月1日の剣璽等承継の儀や即位後朝見の儀に始まって、いまは即位礼正殿の儀を迎えようとしています。そのほかにも、細かくいえば40近い儀式や行事がおこなわれます。そのなかで中心となるのが、即位礼正殿の儀と大嘗祭に関する儀式です」(皇室ジャーナリスト・久能靖氏、以下同)

●皇位継承の総費用は166億円

皇位継承にともなう費用は2018年度~2020年度の合計で166億円。招待客や祝宴の回数を減らすなど削減に努めたが、人件費や資材費の高騰により、前回より3割増額となった。「即位礼正殿の儀」には、2019年度予算で10億円があてられている。

●全国から警察官が集結

平成の即位の礼では過激派によるゲリラ事件が相次ぎ、警視庁は全国からの応援部隊を含む3万7000人の警察官を動員した。

「警備態勢は公開されていませんが、かつてのような過激派対策よりも、現在はドローンなどによる新たなテロへの対応が求められています」

●雅子さまはお召し替えで大忙し!

「即位礼正殿の儀」での天皇陛下は、立纓(りゅうえい)の冠に「黄櫨染御袍」。平安時代以降、天皇が重要な儀式の際に着用する装束だ。纓がまっすぐに立った冠、ハゼ(ウルシ科の落葉高木)の実から染めた装束も天皇陛下だけが着用する。雅子さまの装束は俗にいう十二単。

「当日おこなわれる賢所大前の儀では白い十二単をお召しになって、それが終わると、いちど平服に戻って軽いお食事をされて、それから今度は、正殿の儀のための色のついた十二単に着替えられる。それがすむと、宮殿で夜の饗宴の儀のための衣装に着替えられる。当日の雅子さまはものすごくお忙しいんです」

●パレードの車は8000万円のセンチュリー

昭和天皇の即位の礼では、皇居から京都御所への移動手段として、列車のほかに馬車が使われた。平成の即位の礼でロールス・ロイスのオープンカーが初めて使われたが、今回はトヨタのセンチュリーを改造したオープンカーが使われる。

後部座席が前列よりも4センチ高く、背もたれの傾きを25度に固定して両陛下のお姿を見えやすいようにした。購入費用は約8000万円。

●宮殿の“最高の場所”でおこなわれる「即位礼正殿の儀」

正殿、長和殿、豊明殿、表御座所から構成される宮殿のなかで、正殿は“最高の場所”とされ、ほかの棟より一段高い造りになっている。

部屋は「松の間」「竹の間」「梅の間」の三室があるが、「即位礼正殿の儀」で使われるのは中央の「松の間」。新年祝賀の儀、首相の親任式、勲章親授式など重要な儀式の場にもなる。

●天皇の玉座はいつ造られた?

天皇陛下は玉座「高御座」の上から即位のおことばを述べられるが、その歴史は奈良時代の書物に記されているほど古い。今回使われる高御座は大正天皇の「即位礼正殿の儀」のときに造られたもので、高さは6.5メートルもある。皇后陛下が昇る「御帳台」は一回り小さく、飾りもやや簡素だ。

●京都から運ばれる高御座、その輸送手段は?

高御座と御帳台は、ふだんは京都御所の紫宸殿に置かれている。重さは合わせて約15トン。分解して東京に輸送し、組み立てる。前回、平成の即位の礼では過激派に妨害される危険があったため、自衛隊の輸送ヘリコプターで極秘に運んだが、今回はトラックで輸送した。

●「即位礼正殿の儀」の参列者数、基準は?

「即位礼正殿の儀」の参列者は、国内外から約2600人。国内では立法・行政・司法の代表や、知事、都道府県議会議長らのほか、民間からも文化勲章受章者など、各分野で顕著な業績を挙げている人などが招かれる。

海外は190カ国以上から国家元首、祝賀使節、駐日外国大使などが招待されている。「ノーベル賞を受賞した吉野彰先生も出席されると思います」

●饗宴の儀のメニューは?

10月22日と25日、29日、31日の4日間で計4回催される「饗宴の儀」。前回に比べ、3回減らしたうえで、招待者も2600人に抑えた。「今回は立食もあって簡素化しています。メニューは和洋折衷です」

外国元首など向けのメニューには、かすご鯛姿焼き、牛肉アスパラ巻、伊勢海老葛打などの和食も並ぶ。

●大嘗祭に使われる米は栃木産と京都産!

皇位継承に際しておこなわれる重要な祭祀「大嘗祭」。新穀を神々に供え、天皇自身もそれを食する。大嘗祭で使われる米を作る「斎田」は、アオウミガメの甲羅を薄く削って焼き、亀裂の入り方で吉凶を占って決める。

斎田は東日本と西日本から1カ所ずつ選ばれ、今回は東日本は栃木県高根沢町、西日本は京都府南丹市となった。そのなかで、どこの田の米にするかは、地元農業団体の推薦で決めるという。

●「嵐」と両陛下がご対面する?

11月9日、即位の礼とは別に、天皇陛下の即位を祝う式典が政財界有志の主催で開かれる。人気グループ・嵐も出演するとあって、会場の皇居前広場などに約6万人が集まると予測されている。

「過去には上皇陛下の天皇即位10年をお祝いする国民祭典でX JAPANのYOSHIKIさんが演奏したり、即位20年をお祝いする国民祭典でEXILEが歌とダンスを披露しています。今回も、天皇陛下が出席され、おことばを述べられるはずです」

(週刊FLASH 2019年11月5日号)


⑤ きょう即位正殿の儀…外国賓客2000参列

読売新聞(2019.10.22、参考)

赤坂御所を出発される天皇陛下(22日午前8時9分、東京都港区で)=上甲鉄撮影

赤坂御所を出発される皇后さま(22日午前7時3分、東京都港区で)=上甲鉄撮影

天皇陛下の即位の中心儀式「即位礼正殿の儀」が22日、皇居・宮殿で行われる。外国賓客や三権の長、各界代表者ら約2000人が参列する中、陛下が即位を宣言される。

外務省によると、正殿の儀に参列する外国の代表者は21日現在で183か国で、18日時点より9か国増えた。このほか国連、欧州連合(EU)、パレスチナからも参列する。サウジアラビアからは当初、ムハンマド皇太子の参列が予定されていたが、トルキー王宮府顧問兼国務大臣に変更された。

21日には安倍首相が宮殿で当日の式次第や所作を確認したほか、宮内庁職員らが最終準備に追われた。警視庁などは皇居周辺などに最大約2万6000人の警察官を配置し、厳戒態勢を敷いている。


22日は天皇、皇后両陛下は午前中、皇居・宮中三殿で即位関連の皇室行事に臨まれる。その後、午後1時から宮殿で行われる即位礼正殿の儀で、陛下は束帯姿で高御座(たかみくら)に昇り、即位を宣言される。続いて安倍首相が寿詞(よごと)を読み上げ、参列者が万歳三唱する。午後7時20分からは宮殿で、外国の元首や王族ら約400人を招いた祝宴「饗宴の儀」が催される。

22日は国民が祝意を表するためとして今年限りの祝日扱いとなる。即位パレード「祝賀御列(おんれつ)の儀」は台風19号の被災者に配慮し、11月10日に延期された。


⑥ 「象徴と仰ぎ、心新たに」 正殿の儀、安倍首相の寿詞

朝日新聞(2019.10.22、参考)

即位礼正殿(せいでん)の儀における内閣総理大臣の寿詞(よごと)

謹んで申し上げます。

天皇陛下におかれましては、本日ここにめでたく「即位礼正殿の儀」を挙行され、即位を内外に宣明されました。一同こぞって心からお慶(よろこ)び申し上げます。

ただいま、天皇陛下から、上皇陛下の歩みに深く思いを致され、国民の幸せと世界の平和を常に願い、国民に寄り添いながら、日本国憲法にのっとり、象徴としての責務を果たされるとのお考えと、我が国が一層発展し、国際社会の友好と平和、人類の福祉と繁栄に寄与することを願われるお気持ちを伺い、深く感銘を受けるとともに、敬愛の念を今一度新たにいたしました。

私たち国民一同は、天皇陛下を日本国及び日本国民統合の象徴と仰ぎ、心を新たに、平和で、希望に満ちあふれ、誇りある日本の輝かしい未来、人々が美しく心を寄せ合う中で、文化が生まれ育つ時代を創り上げていくため、最善の努力を尽くしてまいります。

ここに、令和の代(よ)の平安と天皇陛下の弥栄(いやさか)をお祈り申し上げ、お祝いの言葉といたします。

令和元年十月二十二日

内閣総理大臣 安倍晋三